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[みかづき紅月] 放課後トゥーランドット

僕は必死に笑いをかみ殺しながら、会長に背中を向けたまま言ってみた。
「ぶっちゃけ、本当は結構楽しかっただろ?」
「……さあ、どうかしら?」

ドイツ帰りの帰国子女・姫ノ咲く桜蘭の「部活動不覚悟制度」により、活動実績のない部活が淘汰される中、彼女が出すなぞなぞを解けば、願いを叶えてくれるという噂が立って……演劇部と吹奏楽部の生き残りの生徒が、会長を巻き込んだオペラ公演を実現させるために、答えのないなぞなぞを解きながら、共に舞台を作り上げていく青春物語です。

なぞなぞを解くってなにさ?と思ったけど、これはよかったなあ。ひとつのことに向かって、みんなで力を合わせていくというお話はいいですね。

高飛車な会長の姿に、はじめは反発しか抱かなかった吹奏楽部の部長・千尋が、彼女と喧嘩を繰り返すうちに、だんだんと素直な一面を見つけて、ちょっとずつ気になっていくところは、王道ではありますがいいですね。

お家の事情が絡んでくるあたりで、会長の頑なさの秘密が見えてきましたが、三人で一つの舞台を作り上げていくうちに頑なな心がとけていって。それでもギリギリまで踏ん切りがつかなかった桜蘭でしたけど、すべてをやり遂げたあとに告げた言葉を知ったら、もう大丈夫だと思いました。

弱小部の仲間として、共に力を合わせる演劇部の渚とも、いつの間にやらいい雰囲気になったりしたおかげで、恋の迷いが生まれてましたけど、悩みながら迷いながら、共に手を取り合うって前へ進む。青春っていいなーと思えるお話でした。

放課後トゥーランドット (一迅社文庫 み 1-2) - みかづき 紅月

放課後トゥーランドット (一迅社文庫 み 1-2)
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