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迷走×プラネット / 神尾アルミ

「わたしの名前はルカルタ・ラカルタ。迎えが来るまで暇つぶしさせてくれ」
偉そうにそう言って、壇上の少女は腰に手を当てた。くせのある黒い髪がふわりと揺れる。
これが、平和な田舎の、波乱の幕開けであった。

銀河連盟の調査団として地球にやってきたルカルタが、迷子になった部下・ノモロを探す間、暇つぶしに高校へ通うことにして……破天荒な女の子ルカルタが引き起こす愉快な学園騒動物語。

これは楽しかった!
部下探しが面倒になって、バスケやってる連中の仲間にいれてもらったら楽しくて、そのままそいつらが通ってる学校に転入してしまうとは、何と宇宙人能力の無駄遣いというか、そんな軍人がいていいのかと思ったりするんですが、楽しんでる様子がものすごく伝わってきて、こちらまで楽しくなってしまうものがあります。授業は全部寝てるんですけどね。

調査団としてやってきた割には、ズボラなことしかやってないので、まるっきり地球(というか日本)の常識を知らないルカルタですが、これがいい感じに異文化コミュニケーションになってて面白いんだ。無邪気で好奇心旺盛で、変なことばっかりやってるんだけど、巻き込まれた生徒たちは、外国人(と思ってる)だからしかたないかと、いろいろ教えていくうちに、仲良くなっていく様がほんと良かったです。田植え話はすっごい楽しそうで、個人的に大好き。

いやあ、面白かった。みんなと仲良くなり、楽しくやっていけばいくほど、やがてくる別れの時間に切なさを覚えていって。戻ったら二度とくることはできない。でも、そのことを言い出せずに嘘をつくルカルタの気持ちを思うと、切なくてたまらなかったけど、まあ、こういうお話なので、ハッピーエンドに終わってくれないとね。
最後ににやりと笑ったルカルタがとても印象的でした。
オススメ!

迷走×プラネット (一迅社文庫アイリス (か-02-01)) - 神尾 アルミ

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神尾 アルミ

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