「やることは二つよ。儀式をやっていた奴等をとっ捕まえて、ニナのことを吐かせる。像を盗んだ奴を捕まえて、私たちの濡れ衣を晴らす。それだけじゃない」
凄腕だけど悪評のハンター・ルークと、お色気美女なハンター・レイリアが遭遇する事件簿の第二弾。今回は、伝説の民・アルテナの遺跡で、生贄にされそうになっていた少女・ニナを助けたら、遺跡にあった神像を盗んだ疑いを掛けられて……というお話。
凄腕ハンターと評判高いルークが、こんなにも情けないのはなぜなのかとニヤニヤしながら読んでしまう。ハンターらしからぬ軽率な行動を取ってしまったのは、ハンター仕事をやれるという嬉しさからだったと思うけど、もうひとつレイリアに格好いいところを見せたかったってのもあるんじゃないかなあ。まあ、失敗しまくったおかげで、冷たい目で見られたりしてますが、最後のところではルークを信頼してることを感じさせてくれて、ふたりとも早く素直になってくれればいいのにと思うばかり。
で、身の潔白を証明するために、神像を探しはじめるんですが、いつになく余裕の無いルークの行動のおかげで、気づけば状況がどんどん不利になってしまってましたが、そのあたりはいいとして、個人的には、遺跡の中を探索するうちに、伝説といわれたアルテナの秘密を見つけていくところが良かったなあ。ちょっとしたヒントから「歴史の謎」が解けていく展開は大好きです。冒険心をくすぐってくれる魅力がルクレイにはありますよね。
ただ、ああ解決した、と思ったら、まだ続くという展開は、ちょっとなあと思う。分量的には長くないのに、どんでん返しにテンポが感じられないせいか、長いと感じてしまうんです。読んでしまえば面白いんですが、再びエンジンを掛けるのにちょっと時間かかってしまいました。それでも最後は、温かく締めてくれて良かったです。
書き下ろしの短編は、ニナとニイヤのお話。成長したニナの姿に、にっこりさせられる。しっかし、相変わらずニイヤってやつは頼りにならないなあ……
アルテナの少女 (一迅社文庫 アイリス は 1-2 ルーク&レイリア)
葉山 透
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