「でも……あたし……いつかは俊紀くんに言わなくちゃって……それで」
これって!やっぱり!
甘い予感が心臓を鷲掴みにする。激しく高鳴る鼓動に、全身がハムスターのように揺れそうだ。僕も、昔からずっと……美佳ちゃんのことが!
「だから俊紀くん……ちゃんと、責任とってくれるよね」
……
なんだって?
好意を持っていた幼馴染の告白は、お腹の子の父親が自分だというものだった!?イタしたことがないのに、何を?だが「知らない」という言葉は、むしろ無責任男の言い訳にしか見えない。いったいどうすればと悩んでいたとき、偶然聞きつけたミステリー研究会の会長・佐倉井綾が、「潔白を証明するなら、相手の男を捜すしかない」と協力を申し出て……というお話。
うーん。何気に生々しいからか、それとも生々しい割には、真剣みが感じられないせいか、こう、ね。ミステリー展開を見せてくれるのかと思いきや、一応、足取りを追うみたいなことをしてはいるんだけど、特にそれが役に立ったわけでもないし……、謎ってほどでもなかったので、正直微妙でした。
ミステリー研としての好奇心を満たすために、調査を始めたのに、嫌疑を晴らそうとする俊紀と一緒にいるうちに、だんだんと惹かれていく様子が見えるところとか、すっごい好きだったから、普通に、俊紀と綾のラブストーリィにしてくれたら、もっと好みな感じになったかも。
別の事件を二人で追うことになったら、面白くなりそうな感じがあるので、続きが出たら読んでみる予定。
ハーフボイルド・ワンダーガール (一迅社文庫 は 2-1)
早狩 武志
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