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[四辻たかお] ドラマチック・ドラマー 遊月

オーロラが踊り、イアンが踊り、ウェイクが踊り、遊月も踊る円盤の上で踊り、観客も踊り、アイス・ドームまでも踊る夜は、果てしなく続いた。今では、誰もが、この地が極寒の地だということを忘れていた。
「音楽って素敵!」

失われた母の声を取り戻すには、脳のある一部を刺激するような、心に訴えるサウンドが必要 ― そして遊月は、執事のブルースと共に、自分のドラムスと対等に渡り合えるミュージシャンを集めるべく、銀河を渡り歩いて……というお話。

うーん、イマイチかなあ。そもそも、主人公たる遊月が好きになれないので、その時点でちょっと魅力が薄れるんですけど、展開もワンパターンなんですよね。

凄腕のミュージシャンがいると聞いたら、その人のいる場所まで行き、演奏を聞いて、セッションを持ちかけていく、という感じ。時に相手の事情から身を引くこともあるんだけど、仲間集めのお話がほとんどこのパターンなので、それが何回も続くとお腹一杯になってしまう。まあ、行く先々の土地の風景とかは楽しめるので、ある意味、銀河鉄道999みたいと思えば……、ちょっと違うか。

あと、一番の問題は、音楽シーンが響いてこないってところでしょうか。音楽って言葉にするのは難しいと思いますが、その部分が……なので、ジャムって仲間になるあたりが物足りなく感じました。それでも、最後のほうになると、集まったミュージシャンたちの魅力もあって、心をひとつにして演奏をってところは、悪くなかったですけど。いや、あそこであの人が、ってところは、むしろ良かったですね。 ちょっとご都合だと思うけど、関わった人みんなの思いがあったからこそ、という最後が素敵でした。

ドラマチック・ドラマー遊月 (一迅社文庫 (よ-01-01)) - 四辻 たかお

ドラマチック・ドラマー遊月 (一迅社文庫 (よ-01-01))
四辻 たかお

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