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[本宮ことは] 聖鐘の乙女 光の王子と炎の騎士

『本当に本当に気をつけてよ。くれぐれもバレないように、僕の名前を騙ってるっていっても、アティは女の子なんだからね……』

音楽家だった亡き父の楽譜を探し出すために、ロウエン王国の聖楽学院(女子禁制)に、弟のサディの名で入学したアティーシャ。だが、サディの麗しき声に惹かれた先輩たちに興味を持たれて、さらには何者かに自分の秘密を知られてしまい……というお話。

いやあ、楽しい楽しい!
男たちの園が変な方向でケダモノめいたものがあるので、思わず笑ってしまいます。まるで「マリみて」の姉妹のような関係を結ぶ「兄弟の契り」とか、話だけ聞いてると良いことのように思えるけど、中には……ってのは、さすがにヘビーだぜ。いつBL展開になるのかドキドキしちゃったけど、そっち方面は無かったので、ほっと一息。
でも、美形な王子に萌える生徒たちの言葉は、まるで……、なんでもないです。

それはともかく、学院に潜り込んだはいいものの、アディーシャが脇が甘すぎて危なっかしくて、見てるこっちがドキドキしちゃいますね。初日に、王国の王子・サリアンの執事・ネイトに正体がバレてしまうんですが、サリアンを気遣って、匿ってくれただけじゃなく、演技指導までしてくれて、それでも咄嗟の時には女の言葉が出てきてしまうから、危ない危ない。
にしても、ネイト。あなたの女装の神っぷりは、今後ちゃんとしたところで見てみたいと思った(内なる声)。

それだけじゃなく、手紙を読まれたことから、誰かはアティーシャの正体を知っているはずなんだけど、それが誰なのかがわからないまま話が進むので、この「キャンディの君」を探すお話も気になります。今のところ、神々しい王子のサリアン、ちょっと悪ぶってるジェッツと、超美形な連中が怪しかったりしますが、もうひとり、まだ登場していない人がいるっぽいので、次巻以降が楽しみだなあ。

ちょっとしたすれ違いから、今までかばってくれたネイト先輩と衝突してしまいましたが、最後にちゃんと手を取り合えたところは良かったですね。この二人のやり取りは、次巻以降も楽しみにしたいと思います。

光の王子と炎の騎士―聖鐘の乙女 (一迅社文庫 アイリス も 1-1) - 本宮 ことは

光の王子と炎の騎士―聖鐘の乙女 (一迅社文庫 アイリス も 1-1)
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