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[嬉野秋彦] 彼女は戦争妖精(4)

「ただ、その子が覚えていようといまいと、その子が〝語り部〟の有力な候補であることに変わりはない。なら、始末するしかないだろう?イグレインをフィリにするにはその子が邪魔なんだよ」

普通の高校生である宮本伊織が、妖精と妖精を従える「鞘の王」たちが繰り広げる「ウォーライク」に巻き込まれるシリーズの第四弾。今回は、妖精の書を狙うべく、かつて敵であった戦争妖精と共闘を始めるパトリックが動き始めるお話です。

これはなかなかに、こう、もやもやするお話ですね。伊織からすると見えないものが多いのに、書を狙うものたちは思わせぶりな態度を見せるのが、なんとももどかしい。その情報如何で、戦いの行く末を左右するのなら仕方ないことではあるけれど……、きっとさつきも同じような思いなんだろうなあ。

今回は伊織に恋するクラスメイトの牧島さつきが、かなり積極的に動いてましたが、ルテティアにあそこまで挑発されたら仕方ないですよね。ルテティアの子供っぽさというか、自分勝手さには腹が立つところですが、伊織……君は容赦ないな。巻き込まないことが安全という思いもあるだろうけれど、それ以上に面倒だという思いがあるんじゃないかと思いました。いろいろ可哀想だ、さつき。

ともあれ、「妖精の書」を求めての戦いが、卑劣な策を生み出しましたが、あそこで立ち向かったクリスと伊織の身に起きたことは何なんだろう……。もはや反則っぽいきもするけれど、「吟遊詩人」のことを考えると……いや、ぜんぜんわからないや。

これまで手助けをしながらどこかしら信用できなかった薬子も、また不信を募らすようなことをしてくれたし、いったい何が起こってるのかしら。そろそろ全体的な枠が見えてほしいですね。

彼女は戦争妖精 4 (ファミ通文庫 う 1-6-4) - 嬉野 秋彦

彼女は戦争妖精 4 (ファミ通文庫 う 1-6-4)
嬉野 秋彦

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