「落ち込みそうだったらわたしを頼って欲しいな。力になれるかはわからないけど、愚痴を聞くための耳ならいつでも貸してあげられるから」
それはいつだったか……。
「塞ぎこまなくていいんだよ?」
俺が咲に言った台詞だった。
ゲームの主人公の台詞ではない、俺の、自分自身の言葉。
「あなたの世界を変えてみませんか?」― 一通の迷惑メールに反応して、お気に入りのギャルゲーの世界を体験したいと願ったら、現実の世界はそのままで、ゲームの世界の女の子たちが、武紀の日常に入り込んできて……というシリーズの第二弾。今回は、公園の木の下で告白をするとうまくいく、という噂が流れる中、武紀のリアルな幼なじみが、記憶の改変がされてない状態で現れて、というお話。
前作で奇跡が起こったあとの始まりは、とても和やかで楽しくて、ずっとこのままで、という思いがありましたが、当然そんなことはなく、リアル幼なじみが現れてから、ちょっとずつ崩れていくところが辛いですね。
ゲームであれば、選択肢があることもあって、冷静に選べるのに、自分の身に降りかかると……というのは、情けなくもわかる気がします。
揺れる武紀に、きっちりお灸を据える高橋さんの格好良さったらないですね!きっと多くの読者が、彼女に惚れたに違いない。
恋愛成就話は、もう一つのゲームが絡んでいるからで……ということで、誰が?というのを探すことになるんですが、このあたりイマイチだったのは、実行した人の心理描写があまり見えなかったからかな。
武紀と幼なじみの登場で揺れた理恵のお話が中心になるのはわかるんですが、それだったら、わざわざゲームを絡ませなくても……と思ったのは、途中の設定が複雑でわかりにくかったからかもしれない。
面白くないわけじゃないんだけど、こう、ね?
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc2 (ファミ通文庫)
田尾 典丈
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- 著:田尾 典丈 イラスト:有河 サトル 「重要なのは今じゃねぇの?もしも、の話なんかして何があるんだよ」 一巻の頃が嘘だったかのように高橋さんが良い奴過...








