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死神姫の再婚 鏡の檻に棲む王 / 小野上明夜

「お前のことが好きだから、危険な目に遭わせたくないんだ。できれば王宮などには連れていきたくなかった。いろいろ見せたくないものもあるしな……」
髪を撫でながら唐突にそう言われ、アリシアの「おなかが痛い」は一気に最高潮になった。
「か、カシュヴァーン様、あ……」
ぎしりと椅子を軋ませて、カシュヴァーンがさらに妻を抱き寄せる。
「おまえも、俺のことが好きだろう……?」

没落貴族にして「死神姫」と呼ばれる怪奇小説大好きなアリシアと、暴君と名高いカシュヴァーン・ライセンが結婚したら、というちょっとコミカルな夫婦生活を描いたシリーズの第六弾。今回は、国王陛下より急遽召集を受け、向かった先には怪物と呼ばれた王子ゼオが待ち受けていて……というお話。

超楽しかった!
ラブラブモードに入ったカシュヴァーンの甘い言葉は、すばらしいですね。アリシアの「お腹が痛い」シーンがたっぷりあって、ニヤニヤが止まりません。ま、からかっているうちに、余裕がなくなってしまうカシュヴァーンもカワイい奴ですが。

ふたりだけでなく、ノーラとティルにも甘い空気が流れてと、ライセンの屋敷内がいい感じのところで王宮呼び出さることになったわけですが、国王よりもその下にいる王子がやばかった。
人の嫌がることをやらせたら、天下一品じゃないかしら。しかも、人のプライドをたたきのめすために権力を使うあたりは、味方より敵が多いんだろうなあ。

当然の事ながら、アリシアも目を付けられてしまうわけですが、ま、そのあたり天然パワーで切り抜けるから、まったくもって彼女は安心だったりする。旦那さんはハラハラドキドキでしょうけど。

王子が波風を立てたのは、アリシアだけでなく、ヘタしたら国同士の争いにまで発展しそうになるあたりは、なにを考えてるんだと思ったけど、一瞬即発を抑えたアリシアの策に拍手!

いやあ、楽しかった。まだまだ王宮では不穏な空気が流れていますが、ひとまず決着が付いたし、カシュヴァーンの「家族」に対する思いなども見れたのは良かったですね。酔ったアリシアの好き好き光線には、さすがのカシュヴァーンもかなわなかったか。ニヤニヤ。

っていうか、カシュヴァーン様、あなた今回政治劇では活躍してない……なんでもありません。

死神姫の再婚 -鏡の檻に棲む王- (B’s‐LOG文庫) - 小野上 明夜

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Comment:2

みあ 2009-05-22 (金) 07:21

はじめましてこんにちは。いつも早くて分かり易い感想をありがたく拝読し、参考にさせていただいてます。「死神姫」、今回も牛歩ラブが楽しかったですね!
ちょっと気づいたので迷惑かなと思いつつ、コメントを(すぐ削除していただいて構いません)。
「第5弾」となっていますがこの作品、今回で6巻目のようです。それと最後から2段落目、アリシアがアイシアになっちゃってます。

deltazulu 2009-05-22 (金) 20:04

みあさん。
はじめましてこんにちは。
コメント並びにご指摘ありがとうござます。またやっちゃった……。修正させていただきました。

話変わって、今回の牛歩ラブ良かったですよね!
だんだんとカシュヴァーンが甘くなってくる様子にニヤニヤが止まりません。
今後も楽しみですねー。


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