「恋は流行病だが、愛は不治の病だよ、イファ。お前の中にも病魔は潜んでいるようだ」
魔砲石が埋め込まれた人形は、時に魂を宿し、本当の恋をすると人間になるという。夢の中で運命の人を見出し、いつか恋をしたいと願う人形のイファが、自身の作り主と離れ離れになり、水葬都市へと連れ去られて、というお話です。
面白いというか、ラブ度高いというか、イファの真っ直ぐな恋模様は、ほんとゴロゴロしたくなるものがあるんですけど、どうしても、イファを買い取ったフォルトナートが好きになれないので、イマイチ楽しめなかったです。
かつて人形のせいで過程が崩壊したという過去を持つが故に人形を憎むフォルトナートを相手取って、憎もうとしながら憎めず、真正面からぶつかるイファは、すごい良かったんですよ。ちょっとズレてる感覚がユーモラスで、愛らしくて、気づけばフォルトナートも毒気を抜かれてて……というあたりは特に楽しくて、もっといろいろ書いてほしかった。距離が近づき始めたのはわかったけど、間がちょっと見えなかったので、イファの想いが急に思えてしまったんですよね。だって、作り主であるヘィディが……ねぇ?
起因であるフォルトナートを許せるのがよくわかんなかったです。
おかげで面白いのにノリきれない、なんともモヤモヤした感が残ってしまいましたが、それでも、恋や愛の難しさと、それを乗り越えるための思いの深さが見えたのは良かったです。独特の雰囲気で、イファを導いたバラッドのトリックスターっぷりも楽しかった。
でも、できれば、「いい人」になってしまったヘィディの弟子アーセルとなあ(まだいうか)。
レプリカ・ガーデン 水葬王と銀朱の乙女 (B’s‐LOG文庫)
栗原 ちひろ
関連エントリー
[栗原ちひろ]
[B's-LOG文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > [栗原ちひろ] レプリカ・ガーデン 水葬王と銀朱の乙女
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2814
- Listed below are links to weblogs that reference
- [栗原ちひろ] レプリカ・ガーデン 水葬王と銀朱の乙女 from booklines.net







