ずっと、ずっと追いかけてきたんだ。……この背中を。
一年前のあの日から。追いかけ続けてきた。
追い抜くんだ。今日。
ビバ青春の無駄足。学校の階段を疾走する「階段部」のお話の第九弾。次期部長を決めるための部長戦の様子を描いたお話です。
いやあ、面白かった!
一行目から吹き出してしまったのはともかくとして(たった一言で誰がしゃべっているかがわかるってすごいと思う)、実力が拮抗してる人の競争は、興奮させられますね。総当り戦なので見所満載です。レースだけじゃなく、レースに至るまでのお話も興味深いものがありました。特に天ヶ崎や三枝の階段部にかける思いは素晴らしいものがある。このあたりは年長者に一日の長があるか。
とはいえ、レースにかける思いの中で一番熱かったのは井筒でしょう。部長戦メンバーの中では一番下にいるという思いを抱えながら、黙々と練習を積み重ねて、時に八つ当たりすることもあるんだけど、走り出すと夢中になるその姿勢は、見ていて気持ちがいいです。実力が拮抗しているからこそのレースの楽しさが伝わってきて、ほんと面白かった。部長との出会いの話や、部長戦に挑む決意も、単純だけど彼らしくて、楽しかったです。
そんな井筒とは打って変わって神庭は……何を見つけたんだろう。階段レースの先を目指して、あとちょっとで何かをつかめそうになりながらもがく姿は、とても青春してたんですが、レースが始まると、淡々としながら抑えきれない思いみたいなのを感じてちょっと怖くもありました。このあたり刈谷との絡みもあるので、後に明かされるのかな。
似ている二人は鈍さも似てて、ちょうどバレンタインってことで、まあ、そういうイベントがあったんだけど、義理としか思ってないあたりが何と情けないことか!御神楽の一歩引きながら決して譲ろうとしない姿に惚れ惚れしただけに、その鈍さがアレです。っていうか、真冬姉さん、敵に塩を送ってる気がするんだけど……いいの?
刈谷も似たような感じではありますが、「筋を通す」人の思いを受け止めずにいられるかどうかは微妙な気がするので、このあたりも楽しみにしておこう。
いやあ、熱いレースでした。レース前までは、それぞれが個々の練習を積んでいたために、ほとんど絡みがないんだけど、「部」としての繋がりを感じるせいか、部活動モノとしての絆みたいなものを感じて、年甲斐もなく興奮するものがありました。あのときホワイトボードを用意した真夏姉さんにグッジョブ!と言いたい。
とりあえず部長戦は終わったわけですが、先を目指すものの戦いはまだ終わってないみたいですね。なんとなく次で終わりなんじゃないかと思うぐらいの盛り上がりを見せていますが、どうなるのかしら。続きがとても楽しみです。
学校の階段9 (ファミ通文庫 か 8-1-9)
櫂末 高彰
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- 永山祐介 2008-11-02 (日) 00:07
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神楽坂じゃなくて御神楽ですよー。
- deltazulu 2008-11-02 (日) 13:36
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あー、すみません。「神楽」の文字が見えたら、脳内フィルタかかってしまうようになってしまいましたw
ご指摘ありがとうございます。








