「桐緒、ひとつ条件がある」
「え、条件?」
「わたしの頬に、くちづけを」
「はぁ!?」
「わたしの許しなく雲上までやってきた罰だ」
「そ、そ、そんな罰聞いたことないわよ、せくはら狐っ」
貧乏道場の一直線娘・桐緒と、クールな九尾の狐・紗那王とが繰り広げるドタバタラブコメの第七弾。今回は翠連王のお見合い騒動に巻き込まれて、雲上の狐の里へ訪れることになるお話です。
ああ、もう、最近の桐緒と紗那王のラブラブっぷりは、なんなんだ!ちょっとすれ違いっぽいことがあっても、すーぐ仲直りしちゃうんだから、犬も食わない状態ですね。いまだ寸止めなのが不思議なぐらいですが、よく考えたら江戸時代だった。そこまで開放的じゃないよな。
ともあれ、タイトルどおり、まさに桐緒の七変化で、お見合いを嫌がる翠連王の身代わりになって、豊満なスイカの体験をしたり、紗那王に黙って雲上の狐の里に行ったときには、他の人にバレないようにと、猫耳やらウサ耳やらの女中に変身させられてと、毎度毎度楽しいことやってるなあとニヤニヤです。紗那王がウサ耳萌えだったことには、驚いたりもしましたが、ま、元が桐緒だったら何でもいいのかもしれませんね。
斑娶りによって狐の里の勢力図が変わっていくことはわかってましたが、賛成・反対が想像していたのと反対方面だったのは以外でした。いや、よく考えればそうなんだけど。このあたりを知った桐緒がどう動くのかと思ったけど、相変わらず前向きに頑張る姿は紗那王じゃなくても惹かれるものがありますね。なんだかんだいいながら、多くの人に愛されてる感じが伝わってきました。
いやあ、面白かった。
随所にある紗那王の甘い言葉に、転がりまわりまくりましたが、ようやく最後、身分を明かすことが……というところで、一転しちゃいましたけど、さて、ふたりの邪魔をしたのはいったい誰なんだろう。今回手を出してきた例の人なのかなと思いますが、どんな思惑があるのか気になりますね。
お狐サマの七変化ッ! (ビーズログ文庫 か 2-7)
かたやま 和華
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