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[嬉野秋彦] 彼女は戦争妖精(1)

「いったい何なんです、ウォーライクって?本人は妖精だとかほざいてましたけど」
「妖精なんでしょ?本人がそういってるんだから」
「あれが妖精?剣に変身するのがですか?」
「じゃあ、どんな妖精なら納得できるの、きみは?」

行方不明となった父が七年前に送りつけてきた荷物をあけたら、中には十歳児ぐらいの女の子が入っていて……、クリスという名前ぐらいしか覚えていないという大食漢な少女の世話を焼きつつ、妖精たちの戦い、ウォーライクに巻き込まれた高校生・宮本伊織のお話です。

あー、可愛い。十歳児な外見だけど、生まれたばかりも同然なクリスの無邪気な姿がとても可愛いです。「おなかすいたー」とまとわりつかれた伊織が、文句を言いつつも、世話焼きするシーンとかは随所にあって、これがまた微笑ましいんだ。
口が悪いというか、他人に対して突き放してる感を受ける伊織だけど、実は寂しさの裏返しであることが段々と見えてくると、クリスとの間に、家族的な温かさが見えてきていいですね。

普段はちっこいお子様が、剣だったり槍だったりの武器に変形して、「鞘の主」として選ばれた者たちが戦うので、生死のやり取りが発生するんですが、ぎりぎりのところで殺伐としていないのは、クリスの性格のせいかな。のん気というか、なんというか、伊織が傷つくとすぐ泣いちゃうくせに、戦いが終わるとけろっとするところとかは、泣いた子が笑うじゃないですけど、見てるほうとしてはホッとするものがあります。まあ、伊織からしたら大変でしょうけど。

妖精たちは、ウォーライクで勝利を重ねることで、自分たちの目的などを思い出していくので、経験地のないクリスはまだまだですが、同じく妖精を抱えながら、何らかの事情を抱えて、戦いを好まない人が伊織の側にいるので、まあ、今のところは、わりと安泰かな。

戦いを重ねるごとに、出てくる敵も強くなっていくでしょうから、伊織がどう考えて戦いを迎えるのかってのは、今後着になるところです。

気になるといえば……伊織、おまえはほんとにあの子をふっちゃうのか?個人的には彼女には事情を知ってもらって、何かと手助けをしてもらえばいいのに(主にクリスの世話方面で)……と思ったけど、さてさて、どうなるんだろう。

彼女は戦争妖精 1 (ファミ通文庫 う 1-6-1) - 嬉野 秋彦

彼女は戦争妖精 1 (ファミ通文庫 う 1-6-1)
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