Home > ライトノベル > [舞阪洸] 鋼鉄の白兎騎士団VII

[舞阪洸] 鋼鉄の白兎騎士団VII

「王様が殺されかけた、あるいはジアンが殺されかけたことに対する、直接的な報復でなくてもよいのですね?」
「それはかまわない。こちらが得点できなくても、相手が失点するなら、それはそれでもかまわない」
「であるのなら、ですね……」
ガブリエラはゆっくりと口を開き、そして。
「ジアンを殺してしまうのがいいと思うのです」
と言った。

女性のみで構成される伝統と格式ある「白兎騎士団」に、入隊した新人たちの成長を描くシリーズの第七弾。今回は、暗殺者に狙われたカッシゥス王を守ったジアンが倒れて……というお話。

やっぱりガブリエラはいいなあ。狙われたことを盛大にアピールして同情を誘って外交の手段とし、ジアンを狙われて怒る幼き王をなだめる案として、こういう発想を持ってくるんだから、いやはや、すごい。皆、ガブリエルのことを腹黒いとからかってるけど、同時に参謀としての信頼感も伝わってきて、ああ、なるほど、こうやって、ガブリエラは信頼を積んでいったんだなあと思った次第。
レフレンシアも、わりと自然にガブリエラに案を求めるようになってて、遊撃小隊のみならず信頼関係を築いていく過程が見れたのは良かったです。

ただ、今回は謀略関係はこの一点だけ……といっては語弊があるんだけど、他のところのは、小細工に等しいものだったので、ちと物足りないものがありました。
いや、ドゥイエンヌの兄の変態なシスコンっぷりとか、遊撃小隊が絡むところ、なぜか敵の手が伸びてくる不運さを切り抜けていくところとかは面白いんだけど……ね。なんか、こう、燃えるものとかがあんまりなくて。

あ、でも、久しぶりに未来の、ガブリエラが団長になったときのシーンがありましたね。今回のお話は、そこへ行くまでの分岐点となるお話だったらしいですが、はっきりとはわからないので、どのあたりが伏線となっていくのか、今後の展開が楽しみです。

個人的には、新人に紛れ込んでるスパイのアスカが、今後どうなっていくのかというのも注目してたり。なんだかんだいいながら、協力してくれると嬉しいんだけどなあ。さてさて、どうなるかしら。

鋼鉄の白兎騎士団 VII (ファミ通文庫) - 舞阪 洸

鋼鉄の白兎騎士団 VII (ファミ通文庫 ま 1-1-7)
舞阪 洸

エンターブレイン(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[舞阪洸][鋼鉄の白兎騎士団][ファミ通文庫][ライトノベル]

Home > ライトノベル > [舞阪洸] 鋼鉄の白兎騎士団VII

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2568
Listed below are links to weblogs that reference
[舞阪洸] 鋼鉄の白兎騎士団VII from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [舞阪洸] 鋼鉄の白兎騎士団VII

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top