Home > ライトノベル > [淺沼広太] バトルフィールドは空騒ぎ!3 ―蒼空の終末―

[淺沼広太] バトルフィールドは空騒ぎ!3 ―蒼空の終末―

「お前の戦う場所はここじゃないだろ?ライブのステージがお前のがんばるべき……戦うべき場所だ。それまでは俺たちが守ってやる……だから信じてくれないか?」
「私の戦う場所……やっぱり、ブリッツはすごい。すごいです!感動です!目からうろこです!歌が……歌が私のバトルフィールドなんですね?」

オンラインゲームASの世界で、チームを組んだ「週末の旅団」の戦いを描く物語の第三弾。今回は、ジンノの更なる成長を促そうとするASのシステム管理者が、「週末の旅団」に対して、歌姫を護衛すべく状況を作り上げて……という最終巻です。

今まで「仲間」という雰囲気の素晴らしさを見せてくれてただけに、システム管理者の思惑は、いやあなものを感じましたね。ジンノの気持ちも分からないでもないけど、戦うことでしか意味を見出せない彼の姿に、胸が痛むものがあります。本当はそんなことしたくなかったろうに。
同じく手助けをする羽目になったウリューも、いちいち言い訳しながら動くあたり、「週末の旅団」の素晴らしさを感じてたんだろうなあ。

読んでる身としては、不安で不安でたまらない中、ASの中にいて、戦うのではなく、歌を歌うことで、存在を作り上げていった歌姫リリィを、ブリッツたちが護衛するという任務が始まるんですが、彼女のエピソードは、ちょっと面白かったですね。ウェスタンラリアットをくらって、人生が変わっちゃうんですから。とはいえ、そのおかげで、歌姫という立場になれたんですから、偶然が重なったとはいえ、ブリッツもやるもんだ。

ブリッツに感謝するリリィの姿に、嫉妬しちゃうハナとか、嫉妬してるハナをみて、嫉妬してるヘルハウンドとかの関係がすっごい楽しくて、できれば、この雰囲気のままで話が進んでほしかったと思いました。裏切りとかちょっとねぇ。

それでも、最後はじんわりと来ちゃいました。
エピローグ 1 の「声」は、聞いてるだけで、誰の言葉か分かって、切なく、微笑ましく、温かくなるものがあって、エピローグ 2 では、彼の成長というか、受け継がれたものを感じられて、良かったです。コーラというキーワードにこんなニヤリとさせられるとは思わなかったよ。

そういえば、結局最初から最後まで、リアルワールドの話はなかったですね。そっち方面もちょっと気になったけど、これはこれでありかも。

バトルフィールドは空騒ぎ!3 -蒼空の終末- - 淺沼 広太

バトルフィールドは空騒ぎ!3 -蒼空の終末-
淺沼 広太

エンターブレイン(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[淺沼広太] [バトルフィールドは空騒ぎ!感想一覧] [ファミ通文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [淺沼広太] バトルフィールドは空騒ぎ!3 ―蒼空の終末―

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2450
Listed below are links to weblogs that reference
[淺沼広太] バトルフィールドは空騒ぎ!3 ―蒼空の終末― from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [淺沼広太] バトルフィールドは空騒ぎ!3 ―蒼空の終末―

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top