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[田口仙年堂] 吉永さん家のガーゴイル14

だからこそ、寂しくなる。
こんなにいい人たちを殺すわけにはいかない。
だからガーゴイル達の目の前で誓った。関係ない人たちは一切殺さないと。
約束は守る。誰ひとり殺さない。

少し不幸な目に遭ってもらうだけだ。

ガーゴイルの誕生パーティが開かれ、平和な時が訪れた後に、宿敵レイジがやってきた。それも小悪党な雰囲気が一変して、風格漂うほどの佇まいで……というわけで、ガーゴイル、怪盗百色、ケルプ、オシリス、デュラハンという御色町最強メンバー VS レイジの戦いが始まるクライマックス前半戦です。

これはすごかった!最強メンバー相手に、まさかレイジがここまでやってくれるなんて!
レイジが宣戦布告をしにガーゴイルの元へやってきたとき、最強メンバーが集っていたにも関わらず、悠々と退却していったときから、不安を覚えていたものですが、いやはや驚きです。

単純に力という点で言えば、誰が戦っても勝てるのに、相手の力は発揮させず、自分の力は思う存分使ってくるんですから、そりゃ、適わないよなあ。御色町が気に入ったというレイジの言葉は、嘘ではないのに、そこに人を思いやる気持ちが見えないから、恐ろしいです。
オシリスの無念ですら可愛く思えるほど、ガーゴイルが被っていく無念に、心が痛くてたまりません。

個人的に印象に残っているのは、敵の力によって、御色町が危険にさらされていく中、今まで町を守ってきた人たちが手一杯になっていたときに、活躍したのが、子供たちだってところですね。特に、梨々の頑張りは、心温まるものがありました。
百色のことで、悩むことはあるかもしれないけれど、彼女は彼女の知ってる百色を尊敬していいと思いました。

そして迎えたラストが……。やばい。やばすぎる。
ガーゴイルの力が及ばなくなり、逆にレイジが御色町内で信頼を得ていくところに、彼の策略の悪辣さを感じますが、いったいどうあなっていくんだろう?
盛り上げに盛り上げてくれたクライマックス一歩手前ですが、できればラストは温かく締めてほしいなあと思います。最終巻がひたすら待ち遠しい。

吉永さん家のガーゴイル14 - 田口 仙年堂

吉永さん家のガーゴイル14
田口 仙年堂

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