「うちの月香がな、力を使い切って、こう、赤ん坊になってしまったのだ」
『……漫画みたいな体質なのねん』
「漫画とかそういう冗談ではないのだ!笑い話ではないのだ!」
破壊の化身とされる閻禍の子と疑われしものたちが、騒動を乗り越えながら、家族となっていくお話の第九弾。今回は、力を使い果たした末妹、月香が赤ん坊になってしまって、というお話です。
巻頭マンガが楽しいなあ。赤ん坊な月香が可愛く、振り回される家族の様子も見えて、ああ楽しい。そんなマンガと同じように、物語の中でも、赤ん坊な月香に振り回されるわけですが、そりゃそうだよなあ。なんせ、お腹がすいたら、あるいはちょっと機嫌が悪くなったら、電撃を放つんですから、家族たちも大変だ。
しかも狂乱な家族たちは、敵対するものと戦うような強さはあっても、赤ん坊をあやすなんてことは、大の苦手だから、ああでもないこうでもないと、試行錯誤しながら、なんとか月香をあやそうとする様子が、とても楽しく、とても微笑ましいものがありました。
この第一章はほんと良かった。
二章あたりから閻禍の話が出てきましたが、このあたりはまあいいとして、優歌が赤ん坊な月香とギクシャクしちゃって、というところが、意外や意外でした。できたいい子でも、今まで可愛がられていた自分の位置が、月香という存在に取られてしまった感があったんでしょうね。なんか本当に家族っぽくてよかったです。
ただ、今まで登場してきた人たちが、ほぼ全員再登場してきたところには、どうも……。今回から「閻禍伝説編」の始まりってことと関係があるのかわかりませんが、話しが長くなりすぎた気が。ちょっとぐったり。
そのあたりが個人的には微妙だったりしましたが、最後に仲たがいをしていた月香と優歌が、家族の力を借りて、仲直りしていく、その過程がとてもよかったです。ああ、なんだか、久しぶりに家族ものなじんわり感がありました。
さて、次は、凶華関係の問題が飛び出してきそうな感じですね。いや、それだけじゃないか。「世界会議」で、どんなことが起きるのか、気になります。
狂乱家族日記 九さつめ
日日日
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