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[彩峰優] サージャント・グリズリー

友達もいない。恋人もいない。いじめっ子の影におびえて、孤独な毎日を過ごしていた玖流玖準は、ある日、グリズリー軍曹と名乗った転校生と出会った。クラスメイトも先生も美少女だというが、ちょっと待て。なんで、軍曹はハイイログマのぬいぐるみを被り(顔だけ)、黒い軍服を装着しているんだ?なんで誰も疑問に思わないんだ?
こんなおかしな人となんて関わりあいたくないと思っていたのに、なぜか軍曹に気に入られた準は、気づけば軍曹の騒動に巻き込まれて……

クラスでも影が薄く、いじめられることもしばしばあった少年、準が・顔だけハイイログマのぬいぐるみを被っている美少女(?)グリズリー軍曹と友達になって、というお話。

あー、なんか、楽しいですね。ぬいぐるみを被ってることを疑問に思うのが、準ひとりってどういう状況だよと思いますが、常識はずれな軍曹に振り回されていくうちに、いつしか友情めいたものが生まれてくるあたりが良いです。

っていうか、軍曹は友情以上のものを見せてるようにも思えて、これがまた妙にツボりました。普段、変な行動ばかりなだけに、女性らしい心情を感じると、にやりとさせられてしまいます。まあ、格好が格好だけに、準が気づいてくれないのがアレですけど。

初めは準とお友達に、次は剣道部で浮いてた女生徒とお友達にと、いろいろ事情を抱える人たちとお友達になっていくところは、ちょっと古い学園ドラマのような青春を感じるところがあって、結構面白かったです。

ただ、学園から離れてからの話は……、いや、それはそれで面白いんですよ。サーモン閣下と準の寒天バトルなんて、ニヤケ顔が止められませんでしたから。ああ、バカだバカだ。
ただ、いろいろと、問題を投げっぱなしになってるというか、話のつながりがあまり見えないところが、ちょっとなあと思ったり。。

とはいえ、シチュエーションは、非常に良かったので(やられたと言うしかない)、続編は……出るかどうかわかりませんが、買うと思います。

第9回えんため大賞特別賞受賞作。

サージャント・グリズリー - 彩峰優

サージャント・グリズリー
彩峰優

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