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[かたやま和華] お狐サマの神隠しッ!

十五夜の月を愛でようと宴会をしていたら、風祭道場の前に赤ん坊が捨てられていた。紗那王さまへという文があったことから、まさか隠し子?と桐緒がショックを受けていたら、シデンが紗那王と桐緒の子と勘違いして大騒ぎに。はじめは憮然としていたけれど、赤ん坊の可愛さと、ママ扱いされることに(もちろん、パパ役は紗那王)、桐緒がうふふとしていたら「あなたに憑いてる悪い狐を落としてあげる」という男が現れて……。

貧乏道場の一直線娘・桐緒と、クールな九尾の狐・紗那王とが繰り広げるドタバタラブコメの第四弾。今回は、風祭道場に捨てられた赤ん坊問題と、紗那王を払い落とそうと誘いかける男がやってくるお話です。

ああ、楽しい。隠し子騒動を(勝手に)引き起こしながら、子供の愛らしさに勝てず、一生懸命世話するところが、らしいよなあ。兄や千代が手伝うのはともかく、いつの間にか、化丸まで赤ん坊の世話をしてるところが、にぎやかでいいですね。なんだかんだいって、お人好しが集まってますよね、風祭道場は。
普段クールに決めてる紗那王が、ぐずる赤ん坊をあやすシーンでノックアウトされたのは僕だけじゃないはず。

楽しき赤ん坊騒動での桐緒の奮闘には、いい子だなあとニヤニヤしながら読んでましたが、やっぱり乙女らしく、好きな人のことになると不安を持っちゃうんですよね。斑娶りのことなども含めて、紗那王のことについてわからないことがあるといてもたってもいられなくなる気持ちはわかります。信頼していないのではなくて、悩むことがあるなら、共に考えていきたいみたいな気持ちがあるんでしょうね。
だからといって、怪しいちゃらい男・一蝶のもとへ、単身で乗り込むのはどうかと思うけど。

まあ、そこでの出来事よりも、一蝶の術で、お色気むんむんな桐緒が、紗那王へ迫るシーンのほうが楽しかったですけど。いつか、本当にお互いの気持ちを通じて、ああいうシーンを繰り広げてほしいなあ。っていうか、ここまで気持ちを確かめ合ってるのに、いまだ、キスすらしてないって……。ああ、でもあれはカウントして……いや、やっぱ、ちゃんとしないとだめだよね、うん。

桐緒を狙っていたのは、実は……というところは、いわゆるお家騒動が絡んでいたわけですが、みんな芝居っ毛が多すぎて笑える。ただ、相手も桐緒を傷つけたのは遣りすぎでしたね。紗那王の怒りは、結構怖いぞ。まあ、最後のところでお人好しっぷりが出るところは、桐緒にいい影響をもらってるのかなと思いますが。

ひとつが解決したら、もうひとつの問題にも解決の道が見えて、というところは、良いことなんだけど、やっぱり、愛情を注いだ相手を手放さなければならないところは、切ないものがありましたね。桐緒たちを見て、手を伸ばしてきた姿には、胸を締め付けられる思いでした。そんな彼女を慰めようとした紗那王の言葉は……プロポーズを飛び越してるような気ががしましたが、OKなのかしら。
ともあれ、幸せな家族計画は、もうちょっと先ってことですね。

いろいろ障害が多いかもしれないけれど、ふたりで力をあわせればきっと乗り越えられるし、幸せを手に入れられると思います。がんばれ、桐緒!

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