秋と言えば学園祭。セレブが集う鴛舞学院にも、その祭りがやってきた。なんと入場料を取るという学園祭の規模の大きさに、驚きを隠せない千晶だったが、さらにジュリアが立てたクラスの企画に唖然とした。男女逆転したメイド喫茶なんて!
一度走り出したら止まらないジュリアを補佐しながら、学園祭の準備に明け暮れていたある日、学園祭の目玉として展示されるダ・ヴィンチの未公開作品を狙う悪党たちの姿が見えはじめて……
顔よし、スタイルよし、個性強しのセレブな男子生徒「ビジュアル 7」が繰り広げる騒動に、学校で三人しかいない女生徒のひとりである平凡な女子高生・千晶が騒動に巻き込まれていくという、ハイテンション学園コメディの第二弾。
今回は鴛舞学院の学園祭に、ダ・ヴィンチの幻の作品が展示されるという話を聞きつけた悪党が、学園祭に乗り込んできて、というお話。
入場料が三万円するって、どんな学園祭だよ!とか思うんだけど、飛ぶように売れる状況が目に浮かぶ。さすがビジュアル 7を抱える学校だと納得してしまうものがあるところが、この物語のすごいところじゃないかと。
そんな中、大活躍してくれるのが、麗しき美少女の顔を持つジュリアってところが楽しい。文化祭を盛り上げるため、 美しい男の子を愛でるためなら、一切の妥協をしない姿勢が笑えます。
ちなみにジュリアの提案した企画は、男性がメイド、女性が執事をやる喫茶店。誰も逆らえない。
と、普通に文化祭物語でも面白いんですが、そこへダ・ヴィンチの「キリストの接吻」なる絵を狙うものが現れて、という展開が組み込まれてくるんですが、これがとてつもなくジェットコースターノベル。ダ・ヴィンチ作と言われながら、ダ・ヴィンチ作ではないことは知られているのに、なぜそこまで執拗に狙うのかがなかなか見えないので、引き込まれるというか、引きずり込まれるというか。
いつの間にか、当事者の一人になってた千晶でしたが、危険な目に合いそうになると、ビジュアルメンバーの誰かしらが助けてくれるところは、お約束ながらにやり。いやあ、みんな良いポジションにいるなあ。前作で目立ってたビジュアル 3が若干下がってたのは、学園内だと車つかえないからしょうがないか。と思ってたのに、何あのラストの豪快っぷり。やっぱ、常識が通じない連中だと改めて思う。
ホストなビジュアル 6の優しさが、逆に悲劇を呼ぶところには、切なさを感じさせますが、そういうところをカバーしあうビジュアルメンバーが素敵。横の連携なんてないとか言いながら、お互い相手の凄さを認め合ってる心情を感じますね。
ついに登場したビジュアル 2は、格好こそアレですが(忍者って!)、実は一番普通な男の子な気がしないでもない。その分、逆に目立たなそうな気がしないでもないけど、さてさて、今後どうなるのかしらと楽しみになる。
ともあれ、ビジュアルメンバーの大活躍っぷりを堪能し(いいところを持っていく神嶌祟にニヤリ)、悪党どもの狙いが見えてくるどんでん返しに驚かされてと、素晴らしく面白かったです。この異常な盛り上がりは、さすがビジュアル 7を抱える物語だと思いました。
安易に恋愛方面にいかないところが、またいいですね。っていうか、この設定で逆ハーレムにならないところが、ある意味凄い。そっちも見たい気持ちもないわけじゃないんだけど、今の関係がとてもいいので、このまま突き抜けてほしいところ。
ビジュアル7 学園祭は命がけ!
辺見 えむ
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