オンラインゲームASの世界で、ブリッツは傭兵をやっていたが、敵を殺すことなく倒すことに拘るが故に、誰もがチームを組むことを拒んでいた。あるとき、いつものようにひとりでミッションをこなしていたら、テロリストに狙われていた姉妹を助けたことからつるむようになって、さらにブリッツの性格を面白がったトップクラスのランカーや狙撃手などが集まって、いつしかチームが出来上がり……
「死亡」したら一からやり直しというゲームだからこそ、非殺に執着しつづけるブリッツの周りに、力があるけど一匹狼な連中が集まってきて……というお話。
ゲームの外の話は一切ないので、MMORPGそのまんまという感じなのかな。やったことないので、よくわかりませんが、傭兵街に行ったり、ミッションをこなしたりして、仲間になってくれる人を探していくという展開は、「ルール」こそあるものの、王道ファンタジーって感じもあります。
順調に仲間を増やすところには、ご都合っぽいところがないわけじゃないんですが、非殺を貫く頑固な信念と細かいことを気にしない大らかなブリッツだからこそ、他のところでは浮くような一匹狼たちが、うまく動けるようになっていくってところはいいですね。
個人的に好きなキャラクタは、クセの強い仲間たちの中で、唯一何ら特徴を持たないハナかな。実力のなさから他の人たちに引け目を感じながらも、それでも頑張る姿は、ブリッツに認められたいという気持ちがあるからなんですよね。さりげない恋愛要素が、いい感じに彼女を引っ張り挙げてくれてます。
何より良かったのは、チームとしてトーナメントに出場したときの戦いですね。相手に有利な条件で、さらに分断されてしまったとき、単なる暗殺者だったシャドウの心境の変化や、あとを託すナスカの思いには、一匹狼だった頃とは違い、「シュウマツの旅団」というチームへの信頼を実感させてくれる戦いであったことに、思わず興奮しちゃいました。やっぱいいよね、仲間って。
敵ながら天晴れなストレイ・シープも魅力溢れる人で、惚れ惚れ。
一応は終わりを見せたけれど、考えてみれば、まだ実戦としてはたいしたことしてないので、これからが面白くなりそうな感じですね。例の人のことも気になるし、できれば続きが読みたいな。
バトルフィールドは空騒ぎ! -週末の旅団-
淺沼 広太
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