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[櫂末高彰] 学校の階段 6

文化祭も終わり、生徒会役員選挙が始まろうという11月。神庭幸宏は、いつもと違う自分に気づいた。階段を見ても気持ちが高揚してこないのだ。なぜだろうと自問していたときに出会った編入生の御神楽あやめは言う。
「飽きちゃったんじゃないの?」
彼女の言葉が胸に突き刺さったことに気づいた幸宏は、階段部から距離を置く決意をして……

燃え上がるものがなくなってしまった幸宏の悩みと、そんな彼を放っておかない別の動きが描かれるお話です。何気にシリアスだなあ。でも、これがまた素敵に青春なお話になってます。

燃え尽き症候群じゃないですが、他の部員が新たな技をマスターしたりと楽しく過ごしている中、ひとり高揚できない幸宏の孤独が伝わってきます。ただ、何でそんな気持ちになったのかが、いまいちよくわからないまま、話が進んでいくので、うーむ。
悩む幸宏を励ますように美冬姉さんが健気な事をしてくれますが、言葉がないのがほんと残念。素直に言っちゃえよ!と後押ししたくなる気持ちでいっぱい。

周囲の動きもちょっと変で、特に山上との係わり合いは、思わせぶりな話ばかりで、ちょっと辟易。誰がどういう関係に当たるのかは、わりとわかるんですが、それが何を意味するのかがわからないので、どうにもこのあたりは読んでてストレスたまりますね。次あたりで明かされるのかしら。とりあえず、水戸野と天ヶ崎のあたりは、個人的に注目中。

新たに登場したあやめは、幸宏のよき理解者かと思いきや……あまりにも都合よい存在だったので、不安が増してたんですが、自分の目標に素直な方ですね。っていうか、こんな高校生いるのか?生徒会なんて近づきたいとも思わなかった学生の頃を思い出してしまいましたよ。
ともあれ、彼女が生徒会長になったら、危うしな階段部なので、このあたりは大いに気になるところ。

結局のところ、幸宏の悩みについては、理解できないところがありましたが、ブチ切れた事で、吹っ切れはしたかしら。階段レースが主となるお話ではなくなってきましたが、それでも最後の決断は、やっぱり階段を走ることからなんだなあという展開が素晴らしかったです。

階段レースが自身の原点(というのもなんだけど)として使われることは今後もありそうですね。部活ってそういうものでもあるってことに、気づかされました。筋肉研究部部長だって、いろいろ縮こまってたけど、やっぱり筋肉と共に動いてたし。決して逃避じゃなく、前向きに筋肉する姿に感動です。笑いながらだけど。

今回のお話で、階段部員それぞれの意識が、少しずつ変わってきている印象を受けましたが(特に二年生組が)、それぞれが自分のできることをやりながら、力をあわせていくような展開が見れたらうれしいですね。次はどうなっていくのか楽しみです。

学校の階段6 (ファミ通文庫 (か8-1-6)) - 櫂末 高彰

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櫂末 高彰

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