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[葛西伸哉] だめあね☆☆☆ ウェディングベルはアイのため!?

姉が始めた新しい事業は恋愛紹介所だった。ただ、相手を紹介するのではなく、某電車男のように、劇的な出会いを演出するのだとか。そんなのうまくいくわけがと玄は思ったが、白和院財閥と協力したこともあって、これが大当たり。ところが、成功していた事業が突然、ピンチに追い込まれてしまった。それは海外のやり手投資家、ジョンの仕業で……

ノリと運で事業を成功させてきた姉が、追い込まれてしまう最終巻です。
初めのノリはいつもどおりですね。どう考えても、玄のほうがまともなことを言ってるのに、姉の藍に言い負かされてしまうところが、楽しいです。言われたときは、不思議と納得させられるものがあるんだから、詭弁ってのは、恐ろしい。考え方としては、間違ってないような気がしてる僕もダメなのかもしれないけど。 試験的に協力しているようにみせかけて、さりげなくアプローチしてる若菜や未瑠の涙ぐましい努力が笑えますね。

そんなうまくいってた事業が、ジョンの怒涛の資金力によって追い詰められていくんですが、ああ、何かいいですね、こういう金がすべてな男の行動は。人の心を読まないで突き進んでいくメリケン人っぽさ(偏見)は、見てる分には楽しいですが、当事者からしたら、きついことこの上ない感じが伝わってきます。
ダメな姉のみならず、白和院、はては日本政府までも巻き込むような騒動になるとは思いませんでした。スケールでかすぎ。

楽しかった雰囲気が一変する藍の決断には、なぜなんだろうと疑問でいっぱいでしたが、わかってくるにつれて、らしくないなと思いながらも、こういう優しさがあるから、人がついてきてるんだろうなとも思いました。
寂しさに包まれていた姉をいかすのは、弟である玄で、落ち込んでいた玄が生き返ったのは、迷惑をかけてくれる姉のおかげで。なんか、家族のつながりっていいですよね。

最後の最後「卒業」のようなシーンにはじわりとさせられ、登場人物全員集合のようなケリのつけ方には、ハチャメチャでありながら、温かさを感じさせられました。
ああ、これが最終巻だなんて、なんてもったいないなあ。まだまだ続きが読みたかったよ。とても残念でなりませんが、仕方ない。次にどんなお話を持ってきてくれるのか、楽しみに待っていたいと思います。

だめあね☆☆☆ ウェディングベルはアイのため!? - 葛西 伸哉

だめあね☆☆☆ ウェディングベルはアイのため!?
葛西 伸哉

エンターブレイン(文庫)
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そうそう。笑わされた小ネタがありました。

「何でも週刊連載しているマンガ家の十三倍ほど働かせたそうですわ。過労度に換算して四二サカキほどになりますか」
「なんだよ、その怪しい単位は」

榊さんってそんな働いてるんですね(笑)。すごすぎ。

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