世界で一番強い妹を決めるべく、世界中から千人を越える参加者が集まり、苛烈な予選が繰り広げられた「S‐1ワールドグランプリ」は、ついに本戦が始まろうとしていた。予選を通過した八人の妹たちが挑むのは、予選とは異なり一対一のトーナメント戦。
烏山サトルとソラとの兄妹の初戦は、同じく日本人の八百万の神々を従える御子崎ヒミコで……
妹コントロールを手にしたサトルが、妹のソラを率いて、最強の妹を決めるべく大会に望んだお話の本選編ですが、いやあ、面白い。設定からしてバカバカしいんですが、これが素敵に勢いやノリと合ってるんですよね。
妹大好きなお兄ちゃんたちが集まっているので、一部変なところがあったりするんですが、まるで、妹自慢をしているかのようなので、読んでいて楽しいです。
本選はトーナメント形式ってことで、予選で力を合わせていた人たちとも戦うことになったりするわけですが、無尽蔵に妹オーラがガンガン放出されたり、そんなオーラの使い方ありかよ!と突っ込んだりするようなムチャクチャさがたまりません。
バカバカしいギャグには、思わず笑ってしまう何かがありますね。
中盤からどんどんと話が怪しくなり、殺し屋っぽいのが出てきたと思ったら、裏の顔が出てきたりして、一気にシリアスになる展開には、引き込まれるばかり。妹を道具のように扱う兄がいるというシーンには、心痛くなるところがありましたが、妹を大事に思うサトルの言葉には、熱いものを感じましたね。特に見開きイラストで使われた言葉は、素晴らしかったです。まさか、妹モノで燃えるとは思わなかったです。バカっぽいけど。
個人的に好きなシーンは、10秒ルールのところですね。読んでて、どうにかなっちゃうんじゃないかと思うぐらいクーってなっちゃいました。必死になる妹の姿が、可愛くて可愛くてしょうがないというサトルの気持ちが、とてもよくわかります。
最後のセーフの場面は最高でした。
素敵にまとめてくれて、ああ、良かったなと思ったら、いきなりSFかよ!みたいなオチにオイオイと思わなくもないですが、むしろこのノリには相応しいかもしれない。
おバカで、アホっぽくて、勢いならダントツで、でも、兄と妹の家族愛溢れる物語でした。ああ、楽しかった。
次はどんな物語を書いてくれるのか、とても楽しみです。
超妹大戦シスマゲドン2
古橋 秀之
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