親戚である綾奈に結婚を申し込まれた。血を繋ぐためには、それしかないとはいえ、恋愛感情も持たない相手と結婚する気にはなれない。何より、今、自分には恭子がいるのだから。
とはいえ、先日の事件があってから一週間、恭子とはまるで話をしていない。どうにも真実を告げる勇気がでない。恭子は MALLS が開発したクローン人間だなんて……。
「異なる人々」の組織である MALLS と ARES の最終決戦でしたが、実際には、恭子と裕也の話でした。お互い想いあっているのに、自分の力に恐れた恭子と、自分の立場に動けなくなる裕也が、ギクシャクするところが、何とも切ない。
特に、恭子の心境は辛いものがありますね。何一つわからないまま、回りが動いていくだけに、どれほどの不安を抱えていたか。裕也とデートできるというだけで、あれほど心浮き立ったのは、その反動なんだろうなと思いました。
それにしても、ふたりのデートの様子は良かった。一緒にいることの楽しさがとても伝わってきます。観覧車のシーンなんて、会話がないのに、距離感がわかるんですよね。
ひょっとしたらひょっとしてと、恭子と同じように期待してただけに、裕也の言葉は痛かったなあ。真実を話さないまま、側にいてもらうことが難しいのはわかるだけに、何とも言えないもどかしさでした。
突き放すことが優しさなのかどうかは、命がかかっているだけに、難しいところではありますが、あの後の恭子の姿を見てしまったら、一緒にいてあげてほしいと思ってしまいますね。相手に好きと言われて、自分も相手が好きで、でも寄り添うことができない。
吐き出すような悲しさに、思わず涙。
この二人の描写があまりにも良かっただけに、組織の戦いがあまり盛り上がらない感じだったのがちょっと残念ではありましたが、きっちりと前を向いて、戦いに終止符が打たれたのはよかったと思います。
そういえば、いつの間にやら、ツンデレというよりは、デレっぱなしの恭子でしたが、裕也も同じようなもんだし、それを考えるとお似合いかも。思わず、ふふっと微笑みたくなる締めの言葉が素敵でした。
これでシリーズも終わりですが、次はどんな物語を届けてくれるのか、楽しみですね。
私のKnightになってよネ!3
佐藤 了
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