極貧生活を続けている私たちの前に、父の秘書である西川さんが訪ねてきた。東宮が保有している「ラーの天秤」を譲って欲しいという FAX があったのだが、調べてみても該当するものがないので、調べて欲しいとのこと。これでご飯が食べられると、依頼を引き受けたが、どうにも手がかりがなく……
「ラーの天秤」とは何なのかと調べていくうちに、またもや古科学者たちに突き当たるというお話です。前作よりもアクションが多くて、とてもヒートアップしますね。勢いの良さに引き込まれました。
今回はひかるとガー助の関係がとても良かったなあ。何かとケンカばかりしていますが、ふとしたことではぐれて、相手の状態が確認できないときのひかるの様子に、自分の命がかかっているからではなく、仲間としての存在の大きさを感じます。
敵であるお七婆さんとひかるの関係が、何とも不思議ですが、ミズチの仕組みについては、おそらく共感できるものなんじゃないかと思います。方向が違うとはいえ、道を辿るもの同士、望むことは似ているでしょうから。
ただ、力で訴え、あまつさえ相手を意のままに動かすという、その一点だけで、仲間を信頼し、大切に思うひかるにとっては、手をとる価値がないでしょうね。迷うことなく、きっぱりと決断する姿に、心の芯を感じました。
それにしても、古科学による人形の狛が、とても可愛いかった。道具として生きていた人形が、ガー助とのやり取りを経て、徐々に感情を得ていくところは、さすがというぐらい素敵でした。執拗にガー助を追う姿は、まるで恋心のようですし、でも素直になれない態度はなんともツンデレで、思わずニヤリとさせられます。
強敵ではありますが、ガー助とは、いいライバルになりそうですね。
どんな強敵と戦うときでも、決して一人で戦っているのではなく、仲間がいるからこそ、勝ち抜いていけるという信頼とか友情とか、そういった繋がりの熱さは、前作に引き続き良かったです。
いろいろなところで、「吉永さん家」との繋がりどころもあるので、いつかクロスオーバーするのかな?なんて思うと、楽しくなっちゃいますね。
次あたり、さらに古科学者たちとの争いに拍車がかかりそうですが、さて、どうなるのかな。
ガーゴイルおるたなてぃぶ2
田口 仙年堂
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