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[佐々原史緒] スイートホームスイート 3 錯綜のフリューゲルト・レポート

一世一代の告白に、人生最大級の墓穴を掘ってから、アデルの笑顔は、目が笑わなくなってしまった。人外のものたちにまで慰められる状態に、いったいどうすればいいのかと途方にくれたとき、入院中、同室だった人とばったり出会って……

気まずくなったアデルとの仲を何とかしようと思いつつ、なかなかうまくいかないところに、フリューゲルト城の取材を受けることになって、という展開。気になる人と以前のように話せないもどかしさが伝わってきます。
解決へのヒントが差し出されると、耳を傾けてしまうんですから、自問する必要もないでしょう。人を好きになる理由って、実は単純だったりするんですよね。

そのあたりをわからせてくれたロルフの言葉がとてもいいです。いやあ、いい男じゃないですか。相手の言葉を真摯に捉え、自分のものにしていく。これで惚れない人はいませんよ。うんうん。

今まで城への取材を断固として受け付けなかったのに、今回特別に受けたのは、一彦からの口ぞえってのもあったんだろうなあ。いまいちつかめないアデルの心でしたが、今回は弱音というか、過去を少しずつ話してくれるので、心を開きつつあるのかなと思ったり。

なかなかいい感じで終盤になったので、じゃあ、あとはいかにして伝えるかだなあ、とかニヤニヤしてたら、よりによって最後の最後でこんなことになるのか。今までの平穏が突如として消え去るような感じの引きに、うわーと声を出しそうになりました。
頼りになっていた者たちすら危うくなりそうなだけに、次なる展開がどうなるのか気になりますね。

スイートホームスイート3 錯綜のフリューゲルト・レポート - 佐々原 史緒

スイートホームスイート3 錯綜のフリューゲルト・レポート
佐々原 史緒
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