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[日日日] 狂乱家族日記 番外そのいち

南の島に行くぞという彼女の我が侭に文句も言わず賛同したのは、冷房が壊れたからです。この暑い最中、蒸し風呂みたいな家にいたら倒れますよ。
というわけで、青い海。白い雲。溢れる自然に囲まれて、ゆったり過ごすはずだったのに、なぜか海賊がやってきました。よりによって凶華にちょっかいを出すなんて、なんて命知らずな……

という「無邪気海賊ムジャッキー」を含む四篇からなる短編集。
一編目の「旅行も呪いも計画的に」と二編目の「黒サンタは夜眠れない」では、凶華の唯我独尊ぶりが空回りしている?と思いましたが、三編目の「月曜日に猫を拾う」は良かった。

拾った猫がネコミミ娘になって、という、どこかで見たことあるような展開でしたが、猫とのやりとりに、寂しさが癒されていく描写が素敵でした。すぐドタバタになっちゃうところがアレだけど。
始めの雰囲気はどこにいったと思いましたが、だんだんと情が移っていくところが良かったです。最後にはしんみりさせて、終わりはにんまりさせてくれて。思わずクーと唸ってしまいました。いやあ、素敵ですね。

トリを飾る「無邪気海賊ムジャッキー」は、いつもの狂乱家族日記といったノリですね。狂乱家族のひとりが語り手である唯一の物語ってこともあるのかな。

さすがにこの短い物語の中で、全員に焦点を合わせるのは難しいだろうと思いましたが、ちゃんと各キャラの特徴を描いてるところが凄い。さすがに薄まってはいましたけど。
それにしても、凶華はガンガンしゃしゃり出てくるから、パターンが同じになっちゃうなあ。長編ならいいんですが、短編だとちょっときついかも。

月曜日に猫を拾う」でも思いましたが、もうちょっとドタバタした部分を省いた物語を読んでみたいな。

狂乱家族日記 番外そのいち - 日日日

狂乱家族日記 番外そのいち
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