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[舞阪洸] 鋼鉄の白兎騎士団Ⅲ

「黒幕はマリエミュール団長です」
ガブリエラの言葉は、レフレンシアの心に突き刺さった。自分でも想像しなくはなかったのだが、どうしても信じたくなかったのだ。彼女はわたしのすべてだから。
それでも彼女が団を裏切るのであれば、決してこのままにしてはおけないと、レフレンシアは阻止する決意をしたが、味方がほとんどいない状況で……。

前作からの続きもの。内部分裂する白兎騎士団のお話。
早めに相手の姿が見えてしまったので、さてどうなるのかと思いましたが、お互いに相手を知り尽くしながらも、敵の勢力がはっきりしない中での駆け引きが面白いです。なるほど、こうきたか。

ガブリエラの作戦はまさに奇策で、一歩間違えれば終わるという危うさですが、これは考えついたガブリエラよりも、実行することを決断したレウレンシアを褒めたくなります。誘いつつ攻める狡猾さなどは、まだまだガブリエラが及ばないところかな。このあたりは、経験というよりは資質の問題だと思いますが、さすが副団長と言いたくなります。
しおれる姿も悪くないですが、切れ味ある姿がカッコよかった。

結局のところ、反逆者が勝てなかったのは、レウレンシアに固執したからでしょうね。有能であったとしてもすべての計画をひとりで練り、実行させた者と、仲間から意見を集め、実行したものの違いかな。
マリエの潔さには思わず敬意を表したくなりますが、相手への想いが発端であるだけに、悲しい気持ちになりました。

ともあれ、ようやく決着がつきましたね。これでまたひとつ、ガブリエラたちも階段を上り終えました。どうやらあとふたつの階段を上ってから、ガブリエラのお話になるみたい。
これからも非常に楽しみなシリーズですが、もうちょっと雛小隊の他の面々も活躍してくれると嬉しいかな。

鋼鉄の白兎騎士団 III - 舞阪 洸

鋼鉄の白兎騎士団 III
舞阪 洸

エンターブレイン(文庫)
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