Home > ライトノベル > [築地俊彦] ときむすび

[築地俊彦] ときむすび

毎朝、千波タクトを起こしにくる幼馴染の真衣亜の好意には、何となく気づいていたものの、タクトは真衣亜の姉である果璃絵に想いを寄せていた。
ある日、タクトと真衣亜は、果璃絵の様子がおかしいことに気づいたが、問いただしても何も答えてくれない。ならばと、こっそり原因を探りだそうとしたものの、不可解な出来事に遭遇することになり……

青春ものかと思っていたんですが、どこかサスペンス風味が効いている展開に引き込まれました。

学校内のシーンは、ベタなラブコメでとても面白いです。幼馴染の好きな人を、もうひとりの幼馴染が好きだったりとかするけれど、これがさほど無理ある感じじゃないうまいですよね。タクトがそんなに魅力的かどうかってのは微妙なところだと思うけど、微妙な三角関係の距離感がとても良かったです。

他にも恋愛ものがあったり友情ものがあったりと、とても微笑ましいのに、どこか緊張感が頭の片隅から離れない展開にドキドキ。ところどころに現れる果璃絵の様子や状況から判断していくしかないんですが、情報が足りず、不安が心から離れませんでした。

それだけに明かされる事実には期待していたんですが、肩透かしを食らった気分。いや、そんな悪いものではないですが、個人的には変化球は待っていなかったので、まさかの結末に頭がついていかない感じでした。いやはや。

想いが願いを叶えてくれるというのは、一見良いことのように思えますが、実はそれを背負えるだけの心が無ければ無ければダメなんですよね。切ないラストが心に響きました。

ただ、個人的には、微妙な三角関係が楽しかっただけに、もうちょっとそちら方面へのストレートな物語にしてくれたほうが嬉しかったかなあ。さじ加減が難しいかもしれませんが……。

ときむすび - 築地俊彦

ときむすび
築地俊彦

エンターブレイン(文庫)
Amazon | bk1


booklines エントリー
築地俊彦

Home > ライトノベル > [築地俊彦] ときむすび

Trackback:2

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1154
Listed below are links to weblogs that reference
[築地俊彦] ときむすび from booklines.net
ときむすび from Alles ist im Wandel 2006-10-03 (火) 01:19
結末に大いに不満。 ハッピーエンドでないのは構わないのですが、 そこに至るまでの折角の流れのようなものをいろいろぶった切ってしまっている。 もう少し違う結...
ときむすび from STAIRWAY 2 HEAVEN 2006-10-17 (火) 20:20
築地俊彦, 加茂 ときむすび ?  ファミ通文庫の「ときむすび(著:築地俊彦  画:加茂 )」を読みました。  普通の高校生、千...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [築地俊彦] ときむすび

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top