毎朝、千波タクトを起こしにくる幼馴染の真衣亜の好意には、何となく気づいていたものの、タクトは真衣亜の姉である果璃絵に想いを寄せていた。
ある日、タクトと真衣亜は、果璃絵の様子がおかしいことに気づいたが、問いただしても何も答えてくれない。ならばと、こっそり原因を探りだそうとしたものの、不可解な出来事に遭遇することになり……
青春ものかと思っていたんですが、どこかサスペンス風味が効いている展開に引き込まれました。
学校内のシーンは、ベタなラブコメでとても面白いです。幼馴染の好きな人を、もうひとりの幼馴染が好きだったりとかするけれど、これがさほど無理ある感じじゃないうまいですよね。タクトがそんなに魅力的かどうかってのは微妙なところだと思うけど、微妙な三角関係の距離感がとても良かったです。
他にも恋愛ものがあったり友情ものがあったりと、とても微笑ましいのに、どこか緊張感が頭の片隅から離れない展開にドキドキ。ところどころに現れる果璃絵の様子や状況から判断していくしかないんですが、情報が足りず、不安が心から離れませんでした。
それだけに明かされる事実には期待していたんですが、肩透かしを食らった気分。いや、そんな悪いものではないですが、個人的には変化球は待っていなかったので、まさかの結末に頭がついていかない感じでした。いやはや。
想いが願いを叶えてくれるというのは、一見良いことのように思えますが、実はそれを背負えるだけの心が無ければ無ければダメなんですよね。切ないラストが心に響きました。
ただ、個人的には、微妙な三角関係が楽しかっただけに、もうちょっとそちら方面へのストレートな物語にしてくれたほうが嬉しかったかなあ。さじ加減が難しいかもしれませんが……。
ときむすび
築地俊彦
booklines エントリー
築地俊彦
Trackback:2
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1154
- Listed below are links to weblogs that reference
- [築地俊彦] ときむすび from booklines.net
- ときむすび from Alles ist im Wandel 2006-10-03 (火) 01:19
- 結末に大いに不満。 ハッピーエンドでないのは構わないのですが、 そこに至るまでの折角の流れのようなものをいろいろぶった切ってしまっている。 もう少し違う結...
- ときむすび from STAIRWAY 2 HEAVEN 2006-10-17 (火) 20:20
- 築地俊彦, 加茂 ときむすび ? ファミ通文庫の「ときむすび(著:築地俊彦 画:加茂 )」を読みました。 普通の高校生、千...







