ゾウが学校にやってきた。正確に言えばやってきたのはゾウに乗った転校生だった。バローダの王女だという彼女は奔放な性格をしており、破天荒な行動を止める者は誰もいない。
そんな女王のパティと自分は無関係だと思っていたシャーロットだが、災難はたっぷりと降り注いだ。何と、王女がカーリーをルームメイトに指名したのだ!その余波で、シャーロットのルームメイトがヴェロニカになってしまい……
バロータの王女が転校生として学院にやってきたお話。これはいい!すごくいい!プロローグからして、わくわくさせてくれる物語ですが、それ以上に、寄宿舎のお話が楽しいです。
何が楽しいって、お願い = 命令になるパティの発言に振り回される生徒たちの様子がとても楽しい。パティがまた陰険じゃなくて、楽しそうにいろんなことを思いつくから憎めませんよね。カーリーを取られたことを怒るシャーロットがカワイイ。
カワイイといえば、シャーロットに、どんな人が好きかという質問をものすごく真剣に尋ねたり、シャーロットが分からない言葉で愛の告白を(強制的に)させて喜ぶカーリーがとてもかわいかった。
何といっても今回よかったのは、シャーロットとヴェロニアカの寄宿舎生活ですね。仲の悪いふたりがいがみ合いながら、でもハウス長の叱責から逃れるためにちょっと助け合うところとか、あー、やっぱりシャーロットらしいなと微笑んでしまいます。
我慢できずに爆発して、でも地固まるってところがとてもよかった。意外や意外に思いっきりツンデレでしたね、ヴェロニカ。ちょっと見る目変わってしまいました。
個人的に素敵だと思った人はハウス長のベリンダです。厳しさの象徴として、他の生徒には恐れられていましたが、自分が正しいと思うことは貫き、間違った場合は素直に謝れる人は尊敬に値する人だと思います。そんなベリンダとのファグ・マスターの関係が、とても眩しく、とても羨ましいと思いました。
前作を読んだときに、もっと寄宿舎の話が読みたいなと思っていたんですが、今回は寄宿舎話たっぷり。堪能させていただきましたが、それでも、もっともっと読んでいたかった。これでシャーロットの幼年期の話が終わりだなんて……。
いや、まだわからないぞ。次はシャーロットの大学生編らしい。ならば、そこで似たような出来事があってもいいはず。これは大いに期待したいところですね。
頼むから出版してください……
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高殿円
Home > ライトノベル > [高殿円] カーリー 二十一発の祝砲とプリンセスの休日
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