阿佐田元禄が提案した実験という名のゲーム。不利ではあるけれど、嬢たちにとっては唯一の活路といってもいい。決意を固めた嬢たちだが、そんなとき、例の植物を調べていた人間から連絡があった。
やや難題を押し付けてきたものの、結果を知るために研究室へ向かったが、たどり着いたとき、男は死んでいた。眉間を打ち抜かれて……
もう動くしかないという展開のせいか、今までほどの重苦しさは感じられませんでした。
生きている、生きていられるということを、前面に押し出すのはシリーズ共通ですね。
第三の勢力とも言うべき、中国の組織「虎春」の李が絡んできましたが、信頼できるようでどこか胡散臭い雰囲気がうまかったです。嬢が揺れたのは、自分には無い(彰にもない)李の強引さが新鮮だったのでしょう。わかる気がします。
一番印象に残っているのは、友人である小夏への態度を決意するシーンでしょうか。変わったのは相手だけではなく、自分もだということを自覚したのは、間違いなく前向きといっていいでしょう。あれほど前を後ろをと揺れ動いていた嬢が、はっきり前を向き始めたのはここの決意からじゃないかなと思いました。
息苦しい世界で、でも生きる意味はあって。繋がりを求めるために自傷するというふたり。慰めあってるだけのように見えていましたが、もう完全に愛ですよね。
どこか歪みながらも、日常へ戻って生きていくラストが良かったです。
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森橋ビンゴ / pulpシリーズ
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