火丸空弥が十四歳の誕生日を迎えたとき、母が突然言い出した。
「実は母さんは魔法使いなの」
代々魔法使いの家系である火丸家では、十四歳になると魔法使いになるための試験を受けなければならないという。契約した魔物の恩度が基準をあがれば合格になる。そして目の前には、ゼリー状のものがある。
これと一緒に暮らせと?と思っていると、やがてそれがかわいい女の子に変化して……
突拍子もない展開で始まるけれど、魔物であるあくあの正体がばれないよう、四苦八苦する騒動に思わず笑ってしまうし、空弥を完全に信頼してまっすぐに行動するあくあを見ていると、何か癒されますね。
いいなー、この雰囲気。
そのかわいさに心惹かれながらも、どこか妹のような感じなので、空弥とあくあが恋愛に発展するかどうかは微妙な感じではありますが、空弥に惚れている幼馴染や、同じ魔法使いの試験を受けている金持ちお嬢様とのやり取りで、そのあたりの要素を十分カバーしてるかな。ちょっとあざといような気もするけれど、おもしろいので OK です。
さすがと言われる火丸家の事情や、時折出てくる怜など、まだまだいろいろ話はありそうなので、今後も期待したいですね。ぜひともこのままの雰囲気で突き進んでいってほしいと思います。
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淺沼広太
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