アッラマーニの屋敷には、聖遺物がある。その噂を聞きつけた法王庁は大司教を派遣したが、その夜、アッラマーニが殺害された。
嵐の中、屋敷の外壁の張り出した階下の窓枠に両手をかけて、まるで磔刑にあったような姿で死んでいたのだ。
渦中の人物から要請を受けた宰相ルドヴィコとその友レオナルド・ダ・ヴィンチは、人里はなれたアッラマーニの屋敷へと向かったが……。
嵐の中、城壁に磔にされた死体。聖遺物の可能性がある香炉の消失。
かのダ・ヴィンチが探偵役となって、謎に取り組むという展開。
こんな素敵な雰囲気で迫られたら、やられちゃうに決まってるじゃないですか。
わかっているのに、なかなか明かしてくれないところが探偵っぽいというか意地悪というか、そんなダ・ヴィンチの行動ですが、無駄な行動が実は後の展開のための布石だったり、逆転の発想による結末がとても良かったです。
How よりも Why かと思ったら、実は、ってやつですね。これは面白い。
ワトソン役となるチェチリアがいい味出してました。聡明で表に出すぎず、かといって引っ込みすぎずというバランスがいい。個人的には侍女のフェデリカが好みですが。
難があるとしたら、探偵役をダ・ヴィンチにする意味があったのかということですが。
良くも悪くも頭脳明晰でちょっと捻くれた魅力ある探偵という、言わば普通(といっては何ですが)のキャラクタだったので、ダ・ヴィンチを持ってくるのであれば、そこのところを生かすような何かがあったほうがと思わなくもないです。
とはいえ、面白かったし、周りのキャラもいい感じだったので、今後も期待です。
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三雲岳斗
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