「ケヴィンは死んだ。私はその生まれ変わりを捜している」
「それがあんたの捜している子供?栗色の眼と髪の?」
「そうだ、小鼠。そして私はおまえがそうではないかと疑っている」
人になる呪いをかけられた最後のドラゴン、キャスパー・ランプトンと好奇心旺盛なタブロイド紙の記者コリンが繰り広げるロンドンミステリーの第二弾。今回はコリンの住むアシュトン・テラスの住人たちに、キャスパーがドラゴンであることを知られて……というお話。
あー、なんかいいなあ、こういう雰囲気。ドラゴンであることを知って怖がるどころか、興味津々になるテラスの住人たちが、とても楽しい。それまで決して仲がいいと言えなかったのに、気づけば手を組んで追っかけまわす観察眼が鋭いエレンと、覆面作家のトッドのコンビにニヤリ。
というか、キャスパーがあまりにも可愛くて可愛くて。コリンについて考える様や、話を聞きたくても言い出せないところとか、まるで恋する乙女のよう。
ちょっとしたことで拗ねるんだけど、お菓子があるとついついパクッとつられてしまい、お怒りもさめてくとか、ほんとドラゴンってのは動物なんだなあと思う次第です。かわい。
コリンが追った事件が意外な方向に進んでいく中、テラスの住人たちが、より親しい関係になっていくところはほんと素晴らしくて。ああ、こんなところに住んでみたいなーと思いました。キャスパーがついつい出入りしちゃう気持ちがとてもよくわかる。
ついには、キャスパーの口から呪いとケヴィンの話が語られましたが、最後にまさかのキーワードが出てきてびっくりでした。
こっちのがありそうだけど、だからといって……キャスパーはどうするんだろう?彼の思いが気になります。
竜の夢見る街で (2) (ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫)
縞田 理理
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