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[前田栄] 死が二人を分かつまで(4)

「会えば解る。今までお前が謎だと思っていたこと。それが当然だと思っていたが、実際は違うことも、総て」
「当然だと思っていたけど、実際は違うこと……?」
「覚悟しておくのだな」

吸血鬼の存在を感知できるミカエラと、ヴァンパイア・ハンターのJ.C.が吸血鬼退治に挑むシリーズの第四弾。今回は、「根の国」にいるという「始まりの御方」が、ヴァンパイアと人間の起源について語り……というお話。シリーズ最終巻です。

ウォルフ相手だと、無意識のうちに魔性の女っぽくなってるミカエラに笑いが止まらないですが、それはさておき、訪れた根の国で「始まりの御方」が語る内容は、ヘルシングからしたら衝撃度が大きいんじゃないかしら。神への信仰を持つからこそ……ですよね。

生きる目的が奪われたと言っても過言ではないJ.C.でしたが、引き上げたのは、ミカエラだったか。いや、戦う意味を思い出したからといったほうがいいかな。 正義を語る者の傲慢さを目の当たりにして立ち上がる誇り高さは、僕の好きなJ.C.でした。

最後の戦いの場面での話は、漫画「クリムゾンクロス」を読んでることが前提となっているような気がして、ちょっと物足りなく思いましたが(覚えてはいるけど、できれば書き込んでほしかった)、これ以上ないほどの決着に、寂しくも頷かされるものがありました。

戦いは終わり、でもJ.C.たちの戦いはまだ終わってはおらず。これから先どうやって生きていくか気になっていましたが、ミカエラがいたら、決して暗いようにはならないですよね。きっと素敵な人生になっていくとそう思います。素敵なラストでした。

死が二人を分かつまで〈4〉 (新書館ウィングス文庫) - 前田 栄

死が二人を分かつまで〈4〉 (新書館ウィングス文庫)
前田 栄

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