「同盟」の準会員となったラムジーが働いている生花店で、ジャックは盟主ランダルと出合った。そこでのやり取りなどを経て、ジャックを危険視したランダルは、レノックスに指示をした。ジャックを「同盟」帰順させるか、さもなくば……と。
そんなとき、「同盟」の傘下にある葬儀屋から、死体が盗まれるという事件がおきて……
異世界からロンドンへ通報された人たちの物語。今回は「妖精たちの午後」と「ネッシーと<<風の魔女>>」「キス&ゴー」の三編から収録されています。前作よりも断然面白くなってますね。
「妖精たちの午後」で、なんと言っても楽しかったのは、ランダルとジャックの間に挟まれて、苦労するレノックスの姿ですね。がさつに見えるけれど、面倒見が良いので、何かと気苦労が耐えない姿が楽しいです。しかも、詩を愛するなんて!意外な一面も見えて、好感度アップしまくりです。
まあ、レノックスもいいけれど、僕が好きなのはアグネスなのです。後半の二編「ネッシーと<<風の魔女>>」「キス&ゴー」は、彼女の魅力がたっぷり描かれて最高でした。
ラノンでは恐れられていた風の魔女シールシャと、おのぼりさんのアグネスのロンドン観光は、楽しくて楽しくて。いつしか二人の間に友情が芽生えていくところは、ほんと良かったですよねぇ。ラムジー(というかアグネスの思い人)について話すときの二人は、どこにでもいる女の子って感じで、微笑ましい限り。シールシャとは、今後も仲良くやっていってほしいなあ。
「キス&ゴー」で、アグネスがラムジーと念願の二人っきりになったわけですが、そこまでわかっておきながら、ラムジー……君は朴念仁すぎるよ。恋する女の子アグネスとしては、なかなか苦労しそうですが、頑張れ!と応援したいと思います。
とまあ、甘い話ばかりだけではないから、また面白いわけですが。
今回「同盟」やジャックに対して、強敵が出てきましたね。ラノン屈指の魔術師でありながら、大罪を犯したフィアカラの嫌らしさったらないです。ランダルが手を汚す決意をするわけだ。今回のフィアカラは、顔見せ程度でしたが、何かと同盟に手を出してきそうな感じがあるので、今後どんな展開が待ち受けているのか楽しみです。
霧の日にはラノンが視える (2)
縞田 理理
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