時価総額三兆ドルの地下資源を持つメヴァト王国の王子がやってくるという話を聞きつけて、我が上司の薬師寺涼子が嫌がらせをした結果、かの王子が貸しきったザナドゥ・ランドへ、お涼ご一行は招待されることになった。レポーターやら政治家やらに囲まれてにこやかに過ごす王子をみて、トラブルが起きないかという上司の祈り(のろい?)は当たり、なんとテロリストが、王子を狙って……
ドラよけお涼(ドラキュラもよけて通る)の異名を持つ絶世の美女にして最悪な性格を持つ警視庁のキャリア薬師寺涼子と、彼女に目をつけられた部下の泉田準一郎が、怪奇事件を解決していくシリーズ。今回はメヴァト王国の王子の元にテロリストの手が伸びてきて……というお話。
いきなりテロリストの手によって死者が出て、と大変なことになるのに、気に入らない王子相手だと守ってあげようとしないあたりが、お涼さまらしくて笑ってしまいますね。
千葉にあるのに東京と名のつくランドが舞台なんですが、いつもどおりの皮肉たっぷりなユーモアに、思わず頬が緩みます。マンガ大好き大臣やら、姑息なキャリア官僚やらの姿も、お約束ではありますが、楽しいです。
今回の怪異は、折込イラストを見て想像してましたが、マーメイドというか、半魚人というか、ゴユダなる怪物です。語られる伝説に、当時の人々が何を恐れていたのかが見えてきて、こうやって怪異というものは生まれていくんだなあと民俗学っぽいものを感じました。事件とは関係ないところで、伝説が繋がっていくところとか、すっごい面白そうだったので、そっちも掘り下げてほしかったとか思ったり。
テロリストの素性が予測ついたのに、相手の周到さに翻弄される亮子が見れたのは意外でしたが、その分、痛快さが減っちゃったような。いつもどおりの面白さはあるんだけど、ちょっと物足りなかったかも。
っていうか、一番物足りなかったのはですね、お涼さまから泉田クンへのラブよせがあんまり感じられなかったことです。前作は随所で見れたのに……。
ま、最後にチラりと意地悪いこと言ってくれるあたりで、にんまりさせられましたけどね!あのときスルーしたのは、照れくさかったからかしらと、勝手に想像してニヤニヤしちゃいましたが、時には、泉田クンにドキドキするお涼が見てみたい。
水妖日にご用心
田中 芳樹
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- ジャラル 2007-12-16 (日) 14:49
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ついにこの作品もアニメ化だそうで・・・。どういう出来になるか楽しみです。
あと今回オチョクリの対象になったのは、通称「ローゼン閣下」こと○生元外務大臣で、他の政治家はともかく、麻○さんは『薬師寺涼子』を読む可能性が大なので(笑)、大丈夫かいなと思います。
しかし今回は悪役に逃げられましたが、次回あたりで海外遠征して決着がつくのかな? - deltazulu 2007-12-18 (火) 19:24
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そういえば、アニメ化らしいですね。傍若無人なお涼は、一度ぐらい見てみたいかもしれません。
> 次回あたりで海外遠征して決着がつくのかな?
海外遠征するんですかね?
あー、でも国内だと、周囲の視線のせいか、泉田クンとの仲があまり発展しない(気がする)ので、ちょっと遠くへ行ってほしい気もします。








