Home > ファンタジー > [田中芳樹] 暗黒神殿 アルスラーン戦記12

[田中芳樹] 暗黒神殿 アルスラーン戦記12

ペシャワールを数千、数万の魔物が空から襲ってきた。魔軍を迎撃する策を練っていたグバードたちパルス軍の五将だが、すべてが後手に回り、死者、負傷者は増えるばかり。後に「染血の一夜」と呼ばれる夜が始まった。
< 一方、ミスル国では黄金仮面が動き出し、ヒルメスは思いも寄らぬ決断を迫られて……。

これはすごい面白い。いきなりペシャワール城における攻防が始まって、いっきに取り込まれました。あまりの劣勢っぷりに、どうなるかと思いましたが、グラーゼの仕事っぷりに賞賛です。それでも失われた命は戻ってきませんが……。失われた片割れの話には、悲しみが募ります。

それにしても、パルス内部でもいろいろありましたが、ミスルでもはげしい動きがありましたね。いやあ、ヒルメスかっこいいじゃないですか。アルスラーンとの争いに敗れたことをしっかり糧にしてますね。
ひょっとしたら、いい感じにミスルを治めるんじゃないかと思ってしまいますが、パルスを諦めるとは思えないので、どうなることやら。黄金仮面がジョーカーになりそうな気がしないでもないだけに、気になります。

シリアスな展開が続くせいか、あまり漫才がなかったのが残念ですが(しかもファランギースの出番が少ないよ!)、複数の場所での出来事が並列して描かれていく面白さは、流石ですね。読み応え抜群です。

ナルサスがアルスラーンに感じる不安はなんだろうと思いましたが、アルスラーンが自分の理想を追いすぎる、むしろ負いすぎてしまうということでしょうか。エラムとの会話の後にも不安を掻き立てる描写があっただけに、ドキドキです。
願わくば、エステルとアルスラーンには幸せになってほしいんだけど……。

次の巻では十六翼将がエクバターナに集結するようで、普通に考えれば頼もしいはずなんですが、不吉なものを感じさせる描写があるだけに不安で不安でたまりません。そろそろ欠けてくるんでしょうか。うわー、やだなー。

腕輪を持つものたちの行く末も気になるし、今回の出来事が後にどんな繋がりを持ってくるのか楽しみでしょうがないです。

暗黒神殿 アルスラーン戦記12 - 田中 芳樹

暗黒神殿 アルスラーン戦記12
田中 芳樹

光文社(新書)
Amazon | bk1


booklines エントリー
田中芳樹

Home > ファンタジー > [田中芳樹] 暗黒神殿 アルスラーン戦記12

Trackback:1

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1287
Listed below are links to weblogs that reference
[田中芳樹] 暗黒神殿 アルスラーン戦記12 from booklines.net
田中芳樹 「アルスラーン戦記12 暗黒神殿」 from ゼロから 2007-10-02 (火) 21:37
ようやくストーリーが進み始めました。アルスラーンの妃になると勝手に想像しているアイーシャが登場したり、ヒルメスにチャンス到来といった具合に進むべく方向にス...

Comment:2

ジャラル 2006-12-10 (日) 14:16

次巻でようやく16翼将勢ぞろいとなりますが、蛇王も復活・・・・いきなり数人減りそうな(笑)。ヒルメスは覇王一直線、このままパルスに攻め込むか、それともマルヤムへ進軍してギスカールと負け組み王者の雌雄を決するか? しかしタハミーネ王妃の娘は果たして誰なんでしょね? 三つ子というのは無しにして欲しい(笑)。

deltazulu 2006-12-10 (日) 18:17

マルヤムを忘れてました。そうか。そっちの可能性もありますね。う~ん。
タハミーネ王妃は……どうなんでしょう。容姿だけをいうなれば……なんて予想してたりしますが、さてさてさて。

Comment Form
Remember personal info

Home > ファンタジー > [田中芳樹] 暗黒神殿 アルスラーン戦記12

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top