第二次世界大戦を米国と対等な条件で講和して終戦を迎えた日本は、迎えた大不況が原因で西日本帝国と東日本共和国に分裂した。
ある日、緊急の呼び出しを受けた西日本帝国のパイロットである愛月は、そのまま飛ばされたが、相手は東日本ではなく、しかも未確認の手段によって攻撃を受ける可能性があるという。
未知の何か。まさか実戦の相手が、あんな悪魔のような奴だとは想像もしていなかった……。
かつての作品を加筆修正して出版された少々歴史が異なる日本の近未来もの戦記。
昔の物語だけあって、近未来の割りにオタクっぽい部分などに古い描写が多くて、ちょっと乗れない感じだったんですが、中盤からは激動の展開で面白い。
謎の生物と、東日本と西日本という二つの戦いが並列して進む展開で、ヒロインらしき女性が何人も出てきますが、それぞれが魅力的でそれぞれが大変な目に遭う展開に一気読みさせられました。まさにジェットコースターアクションノベルです。
逆に男性の登場人物は情けない人が多い。あまり物語に関係ないようなところで出てくる高飛車な女子大生に押し切られる男どもの話は結構笑えました。
それにしても共和国と言うとああいう主導者になってしまうんでしょうか。山多田先生の傍若無人ぶりと幹部たちのよいしょが悲しいまでに笑えてしまう。どこかの国もそうなのかと想像してしまったり。
謎の生物が何なのかということは大まかなことしか明かされていませんが、このあたりは次作以降に描かれていくんでしょうね。各物語を如何にまとめあげていくのか、続きが楽しみで仕方ありません。
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夏見正隆
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