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[みかづき紅月] サムライエイジ

元武家の家に生まれ、幼いころから鍛えられたことで、剣の腕に覚えのある三月弥は、中学時代、持ち前の正義感もあって、ヤンキーたちを粛清しまくっていた。おかげで男子には恐れられてしまい、このままじゃ彼氏もできない!ならば高校では、力を隠して乙女になり、素敵なハイスクールライフを過ごそうと決意して、実家から遠く離れた全寮制の高校、蘇芳学園へ進学することにした。
文武両道を挙げているのエリート校と聞いて、どんな素敵な人がいるのかとワクワクして入学式を迎えたが、そこで彼女が見たものは、腰に刀を下げた学生たちで……

乙女を目指した少女が入学した学校は、力こそが全てという校長の指導の下、そこいら中で熱き戦いが繰り広げられる学校だった、というお話。

いくらなんでも、武器携帯OKなんて学校を普通の学校と勘違いするなんて、どれだけのん気さんなんだと思いますが、まあ、入学案内書すら読まない子だしなあ。剣の腕とか、女の子らしい気配りとかはあるんだけど、どこか抜けてるところがあって、そのあたりが周囲の人に好かれるところなのかなと思ったり。

なまじ剣の腕があるから、上級生から注目されて、逆に同級生からは嫉妬を受けて、時にいたたまれない状況に陥ることがあるんだけど、トラブルを乗り越えながら、人間関係を深めていくところが良かったです。
特に、武士団<紅>の団長の耶麻がいい味出してたなあ。はじめは、なんてガサツなんだろうと思ってたけど、だんだんいい奴に見えてきて、デリカシーがないというよりは、不器用な奴なんだなあというあたりが見えてくるところは、何ともにやりとさせられる。

ただねぇ、人間関係は悪くなかったんだけど、上級生やら先生やらが、あそこまで弥をたきつけるのが、どうにもしっくりこなくて。言わんとすることはわからなくもないけれど、思わせぶりな感じでひっぱったわりには、それほどのお話じゃなくて、なんかもったいない感じがしました。

むしろ、ルームメイトの城ヶ崎との関係にもっと焦点を当ててくれたら良かったのに。彼女の抱えてる闇に触れて、狂犬モードとなったあたりの話とか、お風呂場や食堂での百合風味なやり取りによるギャップとか、すっごい楽しかったんだよなあ。

もし続きが出るなら、千と弥を中心としたお話を読みたいですね。

サムライエイジ (徳間デュアル文庫 (Dみ3-1)) - みかづき紅月

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