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[三浦しをん] まほろ駅前多田便利軒

東京のはずれにあるまほろ市で便利屋を営んでいた多田は、高校時代のクラスメイトに出会った。成績優秀で容姿端麗。でも在学中に発した言葉は一言だけという変人の行天春彦に。
いつの間にか事務所に居ついてしまった行天は、依頼が舞い込むたびに、多田のあとをついてきて手伝っているんだか邪魔をしているんだかわからないことを繰り返すが……、

まほろ市の便利屋を営む多田と、居候(?)の行天が請け負った依頼の数々を描いた物語。どこか要領の良くない多田と、傍若無人でそばにいるとうざいけれど、いなくなると寂しい行天のコンビが最高。

まあ、多田は要領が良くないというよりは、真面目すぎるんですよね。ちょっと不利な条件であっても頑張って依頼をこなそうとするんですから。そんな自分にないものを持っている多田だからこそ、仰天もそばにいるんだろうし、逆もまたしかりといったところでしょう。文句を言いつつも、ついつい仰天をかまってしまう多田の心情がよくわかります。
ふたりのユーモア溢れる会話と、テンポの良いストーリィ展開は絶品です。

ふたりとも離婚歴があるだけあって、ちょっとした過去を持っていて、ふとした拍子に見せる感情が、心に突き刺さることがあります。でも、後悔するような過去も、その人を作っているんですよね。傷ついた心があるからこそ、希望を追い求め、見つけることができるのかもしれません。
他の登場人物たちもどこか抜けてて、どこか不器用で、でも好ましい人たちでした。

痛快で人情味あふれる物語。文句なしに面白いです。ぜひとも続編を、と願いたくなります。
第135回直木賞受賞作。

まほろ駅前多田便利軒 - 三浦 しをん

まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん

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まほろ駅前多田便利軒 三浦しをん from 粋な提案 2007-06-19 (火) 06:51
表紙写真は前康輔。本文イラストは下村富美。装幀は大久保明子。 2000年「格闘するものに○」でデビュー。主な作品「私が語り始めた彼は」「極め道」「夢...

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