逃げるな。諦めるな。最後まで、お前自身がオトシマエをつけろ!
「やります」
わたしは、言った。
これは、わたしの『仕事』だ。
トッカン付きの仕事だ。
この世で一番嫌われている存在 — 特別国税徴収官。税金を滞納する納税者に対して、問答無用で取り立てる公務員になったばかりの鈴宮深樹(通称・ぐー子)が、怖い上司に振り回されながら、泣き笑い成長していくお話しです。
これは面白かった! 滞納したらお知らせが来て、それらを無視するとやってくる税務署の中でも一際苛烈なトッカン。ましてや今まで徴収失敗無しという冷血無比な上司・鏡雅愛とコンビを組まされたおかげで、やる仕事やる仕事がハードで……でも、辛さよりも笑っちゃうものがあるのは、キャラのおかげかしら。独り立ちデビュー戦でのぬか漬けまみれ模様は、とてもアレでした。そして上司がほんとS(いろんな意味で)。それにしてもまさか、国税徴収法が日本最強の法律だとは知らなかった。
滞納する人は主に、経営悪化で本当に払えない人、政治やら独自価値観から払わない人、贅沢がしたい人といった感じで、様々な人と出会い、時に情にほだされることもあるんだけれど、それは甘えだと言うことを突きつけられるシーンにはハッとさせられました。罪悪感は残るけれど、線引きを間違えてはいけないですよね。
泣き言の多いぐー子には、何かと共感してしまうところがありますが、激しく落ち込んだときには、厳しくも凄腕の上司に引っ張られ、天敵と言える同期のライバルにけしかけられて、前を向いていく姿には元気づけられるものがあります。泥沼状態であっても、本当に親身になって考えて、何かしら見えてくるものがあったとき、それが相手に伝わったときの喜びは……思わずじわりと来るものがありました。こういう成長物語は良いですね。自分も頑張らないと。
お仕事模様ばかりが描かれていましたが、ラストにちょっぴり恋愛要素が見えてきたのがまた嬉しいところです。おいおい(にやにや)。無自覚な彼女の暴走発言には、吹き出しそうになりましたが、こうなるとぜひとも続きを書いて欲しいですね。もっともっと、このふたりと、それ以外の人たちの活躍が見たいです。
超オススメ!
トッカン―特別国税徴収官―
高殿 円
Home > 文学・歴史・その他 > トッカン 特別国税徴収官 / 高殿円
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3828
- Listed below are links to weblogs that reference
- トッカン 特別国税徴収官 / 高殿円 from booklines.net







