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[森岡浩之] 星界の断章 2

ジントの父親が主権を放棄したときの裏側の話や、本編で仲間になってる人たちの、過去のお話など、こんなことがあったのかとか、こういうやり取りがあったなんてね(にやり)、みたいなお話が詰まった十二編からなる短編集です。
中には、どうにも登場人物に思い当たらない人とかもいて(「訣別」は誰の話だ?)、思わず、本編を読み返したくなったりしますね。

ひとつひとつの物語が短いため、ちょっと物足りないところもありましたが、やっぱりジントとラフィールが出てくるお話はいいですねぇ。たわいもないやり取りなのに、何でこんなにニヤケちゃうんだろう。特にラフィールの言葉がいいですね。「ばか(オーニュ)」に込められる親愛や「許すがよい」みたいな傲慢さが大好き。

個人的に好きなのは「謀計」と「変転」かな。
仲が悪い訓練生を組ませて試験に臨ませるという伝統があるということで、絶対にこいつと組みたくないと思い合っているレムセールとエールが、一時的に仲良くしようとして……という「謀計」。どうなるかってのはわかっているのに、読んでて面白くて面白くて。オチは読めていても、理由がそっちになるとは思わなかった。いやいやいや。やるな、教官。

帝国最大の反乱を描いた「変転」には、途中までは、普通の戦争ものっぽい面白さだったんですが、後半に入ってからは一変しました。スポール一族の捻くれた感傷の挨拶や、最後に自分の気持ちに気づいた反乱の指揮をとったリンダの思いに、何とも言えない切なさを感じます。こういう話には弱いんですよね。思わずグッときそうだったのに、オチにくすっとしてしまいましたが、何か?

何ともアーヴらしい短気さが伝わってくる書き下ろしの「墨守」にもニヤリとさせられていいんですが、そろそろ本編が読みたいなあってのは、たぶん、誰もが思いますよねぇ……

星界の断章 2 (2) - 森岡 浩之

星界の断章(2)
森岡 浩之

早川書房(文庫)
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ジャラル 2007-03-21 (水) 10:37

登場人物の名前、コイツ誰やった?と思っているのは私だけでなくて安心しました(笑)。「変転」の副官と主人公の最後?はジントとラフィールのン十年後という感じもします。アーヴは日本文化の継承者らしいですから、眼鏡の委員長も同人誌もヤオイもありですから(笑)、もっとコメディ色の強い短編も読みたいですね。あと地上の人達の話とか。

deltazulu 2007-03-21 (水) 12:44

ああ、やっぱり同じ思いをしている人が(笑)

コメディ色の強い短編っていうのは、読みたいですねぇ。って、その前に本編を……

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