「レスティ……」
東を ― 大山脈を睨む。
「必ず、あそこへ連れて行ってやるからな」
龍族、鳥族、犬族、猫族、人族、またその混血などが住む世界で、最下層である人族のベルネが、龍族と出会う旅に出るお話の第五弾。ついに大山脈へとたどり着いた一行が、龍族により世界の真実を知らされる最終巻です。
いやあ、面白かった。
大山脈へ至るまでの道のりで、三族のトップを相手に物怖じしないレスティのすごさにしびれてたけど、実際には彼自身、迷いもあったりして、ぎりぎりのところにいて。
でも、彼は一人じゃなく、仲間がいたからこそたどり着けたというそのことが、彼の旅の一番の出来事でしたよね。この嬉しさは、こちらまで喜びたくなるものがありましたが……それだけに、龍族の語る真実の衝撃は大きかった。
語られる歴史と史実の差には、背筋が寒くなるものがありましたけど、龍族がたどり着いた人が、レスティでよかったと心から思いました。間違っていないと考えるのではなく、正しいのだろうかと悩みながら生きていく人だからこそ、彼を慕う人がいたのだと、そう思います。
一方の鋼の風方面では、戦いが終わった後にも戦いが待ち受けていましたが、大博打を打ちながらも、決して弱さを見せない人のしたたかさを感じて、思わず興奮させられました。やっぱ、こいつら強えよ。
賭けに勝った彼らを思いっきり祝福したくなりました。
これから世界がどう変わっていくかは、まさに神のみぞ知るという感じではありますが、今、生きている人たちはきっと幸せになってくれると、そう信じています。特に、大いなる旅を終えたラスティたちは、ね。
このあたりもっと惚気話見たかったなあと思った僕がいました。いつまでもお幸せに!
新天地 (C・NovelsFantasia は 1-9 創世の契約 5)
花田 一三六
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