Home > ミステリー > [伊坂幸太郎] 重力ピエロ

[伊坂幸太郎] 重力ピエロ

弟からの電話は驚きだった。
「アニキの会社が放火されるかもしれない」
そして会社のビルが放火された。幸いボヤですんだけど。
似たような放火が連続する中、弟の春が見つけた規則性。
それは放火の前に、近所の塀に落書きが現れることだった。
癌で苦しむ父親の興味を引くために、事件を調べる兄と弟。
そんな時、事件に興味津々だった父が突然言い出した。
「おまえは放火事件に関わらないほうがいい」
いったい父は何に気づいたのか……

広がったと思ったら収束し、収束したと思ったら広がる相変わらずの伊坂節。
まったく関係ないと思われていたことが、実は重要であったりとかはいつものこと。
それよりも何よりも、ところどころで語られる父、母のエピソードがたまらない。

「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」

あの場面で、あのタイミングで、この言葉が出てきたとき。
目をつぶって言葉を反芻してしまいました。
他の作品で出てきた人たちが、ちょい役で出てきてくれるのも嬉しかったり。
この作品が伊坂作品の中でも評価が高いのはよくわかります。
この興奮は誰にも止められない!

重力ピエロ - 伊坂 幸太郎
重力ピエロ
伊坂 幸太郎

新潮社(単行本)
Amazon | bk1

booklines エントリー
伊坂幸太郎

Home > ミステリー > [伊坂幸太郎] 重力ピエロ

Trackback:4

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/332
Listed below are links to weblogs that reference
[伊坂幸太郎] 重力ピエロ from booklines.net
伊坂幸太郎【重力ピエロ】 from ぱんどら日記 2006-07-12 (水) 10:00
仙台の某書店で伊坂幸太郎氏を見かけたことがある。 私は文庫本を物色しながら、ちらりと隣の客を見て、「どこかで見たような顔」と思ったけど、そのときは思...
重力ピエロ [伊坂幸太郎] from 玉葱の本棚 2006-09-02 (土) 00:20
重力ピエロ伊坂 幸太郎著 amazonでレビューをみる オンライン書店BK1でレビューをみる 兄は泉水、二つ下の弟は春、優し...
重力ピエロ |伊坂 幸太郎 from ミステリー倶楽部 2007-02-24 (土) 08:09
半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が...
重力ピエロ from 古谷千秋の食い倒れ日記 2007-02-25 (日) 22:57
伊坂幸太郎作品4作目『重力ピエロ』を読み終えた。

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ミステリー > [伊坂幸太郎] 重力ピエロ

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top