「そんな、あれは、約束なんかじゃ……」
「約束だったさ、少なくとも、あいつにとってはな」
親方も、まだ信じ切れない彼女へ語りかけた。
「門前払いされても、邪魔だと怒鳴られても、あんたのために花火を打ち上げたいと、この工房に通い続けたあいつの気持ち、どうか疑わないでやってくれ」
お芝居が大好きな姫・香琴が、立派な姫になるため、許嫁の碧天と共に世直しの旅に出るラブコメディ第六弾。今回は、建国祭りを控えて賑わう登国の王都で、香琴が仲良くなった楽士・桃華の恋心を知って、何とかしてあげたいと思ったら、それが王位継承争いまで絡んできて……というシリーズ最終巻です。
楽しかったー。いやもう香琴が天然で可愛いのはいつもどおりですが、碧天も負けず劣らずですよ。ちょっとしたことでヤキモチ焼いたりして、ああもうニヤニヤが止まらない。どちらの大好きっぷりも伝わってきて、そんなふたりを見守る旅のお供たちの視線の温かさも素敵で。ぶっちゃけ、このふたりの旅路だったら、世界は当てられていって平和になっていくんじゃないかと思いました。
で、今回は、香琴が行き倒れてた男・朝賢を拾ってきたら、たまたま仲良くなった楽士・桃華の思い人で。どう考えてもお互い想い合っている様子なのに、決してそのそぶりを相手に見せようとしないから、一体ふたりの関係は何なんだろうと疑問に思ってたら……浅はかな嫡子争いが愛する二人を引き裂いたのね。
他国の内輪揉めに直接関わるわけにはいかず、でも友のために動かなぬ訳にはいかぬと言うことで、みなが動いていましたが、今回一番書くやつしていたのは、央良だったように思います。文通相手に自己紹介するべく、笑顔で暗躍しまくって、さわやかに腹黒なことして。でも心の内にある目標は、子供っぽく、でも最高の幸せだと思いました。
水戸黄門よろしくな世直しの旅は、可愛くて楽しくて、ほんと大好きだったんですが、どうやら今回で終わりのようです。残念です、とても残念です。もっともっとこの旅を見ていたかったよ。まあ、最後にちゃんと見られるものも見れたし、仲睦まじく暮らしていっただろうことが見られて、良かったです。
花姫恋芝居〜夜空に咲いた恋花火〜 (小学館ルルル文庫 う 1-11)
宇津田 晴
関連エントリー
[宇津田晴]
[ルルル文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > 花姫恋芝居 夜空に咲いた恋花火 / 宇津田晴
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3945
- Listed below are links to weblogs that reference
- 花姫恋芝居 夜空に咲いた恋花火 / 宇津田晴 from booklines.net







