「……ちょっと今から最高に格好悪いこと言うから、耳塞いでてくんない」
青々とした空から瞳を隠し、一つ息を吸って、ジゼットは声の震えを押し殺した。
「俺の代わりに、ラビサ頼む」
沙漠に水をもたらすシムシムの種子を植える町を探す「シムシムの使者」だったラビサと、彼女の旅路を付き合ったジセットが繰り広げる冒険シリーズの第七弾。今回は、聖地カプルで、シムシムの使者に向けた不満がくすぶってくるお話です。
面白くなってきた!
前作もそうだけど、盛上がってきたところで終わらせてくれるから、ジタバタしたくなりますね。
ジゼットが見せた過去によって、ラビサとジゼットがぎくしゃくしてく様は、何とももどかしく思うのは、ふたりとも相手を大切に思ってることがわかるからですよね。距離を置こうとするジゼットの言葉は、とてもきついものがあったけど、それでも信じたいとするラビサの姿勢が良かった。ラビサを狙ってるくせに、ふたりを応援するゼクスの気持ちが良くわかる。
その渦中に巻き込まれながら、剣を取るのではなく、自分なりに共に戦う決意を見せたラビサは、やっぱり愛されてる子だよなあ。ハディクが誇りに思うわけだ。
ギクシャクしたふたりの間を、意外な人物がまとめてくれて、ようやく素直になったジゼットが動き始めましたが、一歩及ばず正巫女や町の人々を利用しようとするイラースの手に落ちたラビサはいったいどうなるんでしょうか。
続きが楽しみでなりません。
沙漠の国の物語~暗夜流々~ (ルルル文庫)
倉吹 ともえ
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