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[あまね翠] ラブ&セレブ 青に恋して

これは、罰だ。
安易に他人の恋心を妨害しようとした自分への、罰なのだとちはやは思った。
知りたくなかった。
恋がこんなにも苦しいものだったなんて。

内気な妹にお見合い話が?イタリア貴族に嫁いだ叔母から、義理の息子の長男・アンジェロが双子の妹であるちなつに会いたがっているという話を聞いたちはやは、妹に成りすましてお見合い話を断るべくイタリアへ渡ったが、そこに待ち受けていたのは、アンジェロの弟レンツオの無礼な態度で……。

ああ、なんてベタなお話なんだ。
兄を取られたくないという弟と、妹を守りたいと思う姉。この二人がどうなるかなんてのは、予想できるんですが、だがそれがいい。家族の前ではお互い本音を隠して穏やかに、でも、ふたりっきりになったらいがみ合う。にもかかわらず、アンジェロは仕事が忙しいおかげで、観光案内やら何やらで二人っきりになることが多くなり。
そうなれば、話をするようにもなるし、お約束な遭難っぽいものまであってと、だんだんレンツオに惹かれてしまうちはやの姿がとても乙女心満載でよかったです。

レンツオもまたねぇ、バレバレなんですよ。ちはやに惹かれてるのが。
遭難後の様子には、もうニヤニヤがとまらなくて仕方がなかった。あれを勘違いするちはやもどうかと思うけど……ねぇ?

身代わりとしてやってきたことを、名前を偽って出会ったことを後悔しながら、でも離れがたいと思う少女が、最後に勇気を出したシーンがよかったです。もちろん、それを引っ張りあげた男の子の思いもね。

種明かし編を見ると、なかなかどうして人が悪いアンジェロですが、ま、みなさんお幸せにというところでしょうか。甘くてとってもお腹いっぱいになりました。
ごちそうさま。

青に恋して―ラブ&セレブ (小学館ルルル文庫 あ 1-4) - あまね 翠

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