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[深山くのえ] 舞姫恋風伝 ~花街の迷走~

新しい庭師が愛鈴の故郷の村からやってきた。顔見知りを懐かしく思う男は、何かと馴れ馴れしい言葉を愛鈴にかけようとしたが、そのことを知った慧俊は、愛鈴が相手にしていないことを知っていても、どこか面白くない。
そんなちょっとした騒動が起こった最中、妓女から帝の后となった愛鈴を気に食わない貴族の奥方様たちが、なにやら悪巧みをたくらんでいて……

貧しさから売られた娘の愛鈴が、お忍びの太子と出会って、惹かれあっていくといったシンデレラストーリィの第三弾。愛鈴の同郷の男・子維が庭師としてやってきたことで、貴族の奥方たちが、愛鈴を陥れようとするお話。

ああ、もう初めから最後まで、ニヤニヤが止まらん。慧俊と愛鈴のやり取りは、どこをどう取ってもラブラブで、ちょっと男の名前が出ようものなら、ムスっとしてしまう慧俊に笑ってしまいます。面白くないという気持ちよりも、慌てて機嫌を取ろうとする愛鈴が可愛いから、という理由で機嫌を悪く見せかけるんだから、はいはいご馳走様と言いたくなりますね。読んでるこっちが照れちゃう。

そんな二人の仲を切り崩そうとするなんて、どうあがいても無理だろうに、今まで何を見てたんだと、悪巧みを行なう奥方様たちにツッコミたくなる。利用された子維は、ちょっとイタいものがありましたけど、まあ、自業自得という事で。

慧俊のみならず、佳葉や香泉など、悪巧みにハマってしまった愛鈴を心配する人たちの思いは、ほんとに真っ直ぐで、心痛むものがありましたけど、愛鈴を匿ってくれた優しき女性と出会えたことや、愛鈴の念願が叶うところとか、最後の最後はたっぷりハッピーエンドで、ほんと良かったですね。

いやあ、面白かった。主役の二人のみならず、愛し合う者たちのやり取りは、クーと悶えながら、読んでて嬉しくなるものがあります。このお話に出てくる人たちは、みんな幸せに、ラブラブになってほしいと、そう思いますね。
これで最終巻だなんて、とても寂しい限りですが、最後まで超ラブラブをありがとう、と言いたいです。

なお、本編はこれで終わりらしいですが、番外編となる短編集がでるらしいです。主役の二人のラブラブはもちろん、佳葉と慈雲の甘い話とか、毎回愛鈴と巻き込まれて大変な目に合ってる香泉の話とか、ぜひとも読んでみたいですね。

舞姫恋風伝~花街の迷走  - 深山 くのえ

舞姫恋風伝~花街の迷走
深山 くのえ

小学館(文庫)
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